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駒苫8強!これぞ王者の底力/夏の甲子園

青森山田を下しサヨナラ打を放った三谷に抱きつく駒大苫小牧ナイン=甲子園
青森山田を下しサヨナラ打を放った三谷に抱きつく駒大苫小牧ナイン=甲子園

<全国高校野球選手権:駒大苫小牧10-9青森山田>◇15日◇3回戦

 73年ぶりの夏3連覇を目指す南北海道代表・駒大苫小牧が、逆転サヨナラで青森山田(青森)を破り、8強一番乗りした。1931~33年の中京商(現中京大中京=愛知)以来の偉業達成まであと3勝に。序盤からリードを許す苦しい展開ながら、驚異的な追い上げで8回に追いついた。9回に再び勝ち越されたが、中沢竜也一塁手が同点ソロ本塁打、さらに三谷忠央三塁手(ともに3年)の左中間二塁打で決着をつけた。

 あきらめない気持ちが、夢をつないだ。2回戦で6四球2暴投と荒れた「怪物エース」田中将大(3年)を温存する策が誤算に。3回まで6点を奪われ、途中登板の田中も4回に1点を失った。
だが、じわじわと王者の圧力をかけ、3点差の8回に3連続長短打でついに同点。9回、致命的かと思われた1点を失っても、中沢が起死回生の同点弾を放ち、奇跡の舞台は整った。2死一塁から三谷の打球は、失いかけた夢をたぐり寄せるサヨナラ二塁打。誰もが目を疑う王者の強さだった。

 最大6点差をはね返しての大逆転劇は、2連覇した昨夏の戦いぶりと重なる。「選手の力を信じていた。勝った瞬間は本当に感激した」。香田誉士史監督(35)の顔は興奮で赤く染まった。お立ち台に上がった三谷も「もう最高の気分。田中が苦しんでいたので、打席で助けてあげたくて、祈っていた。もう、神が来たのかと奇跡みたい。人生を変えるぐらいの一打」と声を弾ませた。

 厳しい戦いだった。この夏、初めてエースから先発マウンドを奪った左腕の岡田雅寛(3年)2番手の菊地翔太(2年)が早々につかまった。「采配ミスで序盤から点差が開いた。オレは何をやっていたんだと思った」。指揮官の頭にちらついた“後悔”の文字を打線が吹き飛ばした。昨夏の準々決勝、鳴門工(徳島)戦でも終盤に5点差を逆転。「田中ばかりが注目される中、全員一体となって戦う試合がしたかった。これで勢いが出てくる」(香田監督)。真の姿を取り戻した北の王者が3連覇への道を突き進む。

 ※駒大苫小牧の準々決勝(17、18日)の対戦相手は大会11日目(16日)の第1試合終了後の再抽選で決まる。

[2006年8月15日11時40分]

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