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駒苫3季通じて道大会10度目V/高校野球

- 8回裏旭川実2死、柏倉を三振に打ち取りガッツポーズをする駒大苫小牧・田中
<春季高校野球北海道大会:駒大苫小牧14-9旭川実>◇最終日◇4日◇札幌円山◇決勝
強すぎる! 駒大苫小牧が14-9と逆転で旭川実を下し、2年ぶり2度目の優勝を飾った。3日の準決勝、札幌日大戦で右手前腕部を打撲したエース田中将大主将(3年)が、志願の救援登板で5回1/3無失点とプロ注目右腕の貫録を示し、両校合わせて31安打23得点の打撃戦にけりをつけた。公式戦の連勝記録を「37」まで伸ばし、3季通じて北海道大会10度目のVに花を添えた。
本能だった。2点リードの1回裏に旭川実の猛攻で一挙5点を奪われた。田中主将はたまらずベンチを飛び出し、投球練習を行った。決勝の晴れ舞台で逆転を許し「我慢できずに(肩を)つくりにいきました」。11-7となった4回裏2死満塁でマウンドに上がった。いきなり旭川実・阿彦健太三塁手(2年)に2点適時打を浴びた。しかし、ひるまない。次打者を三振に打ち取り、リズムを取り戻した。5回以降は最速147キロの直球主体で追加点を許さなかった。
万全ではなかった。3日に苫小牧市内の病院で打撲部の診察を受け、ドクターストップがかかった。この日、地区代表決定戦翌日から継続する早練習で感触を確認した。志願の救援登板で1試合平均9・43得点、チーム打率3割7分5厘の旭川実を相手に毎回の7三振を奪った。「全然よくなかったです。言葉で言い表せないほどです」。王者をけん引する絶対エースのプライドで2年ぶり2度目の優勝を手繰り寄せた。
地区開幕直前の5月13日だった。部員わずか10人の真狩を自校グラウンドに迎え、練習試合を行った。先発の田中主将を筆頭に公式戦とほぼ同じメンバーで臨み、全力を出し切り、47-0(9回)で下した。試合前は合同でボール回しやシートノックをこなした。新たな仲間? を快く受け入れ、時に励まし、時に褒めたたえ、時に叱責(しっせき)した。同校の木戸義典監督(30)は「気持ちのいいあいさつ、全力疾走、一生懸命なプレー。当たり前のことをごく自然にやってますね」と感嘆した。
春の円山は通過点にすぎない。今大会中は公式戦を挟んで朝と試合後の2部練習を欠かさなかった。「量も多いけど、質が高く、中身が濃い」とOB茂木コーチ。香田誉士史監督(35)は「この優勝はすでに過去のことです」と夏を見据える。18日の招待試合でセンバツ優勝の横浜(神奈川)と対戦する田中主将は「気持ちをぶつけて、思い切り戦います」と「夏春王者対決」を心待ちにした。【白船誠日】
▼駒大苫小牧は昨年6月の夏季大会室蘭地区2回戦の対苫小牧南(11-1)から、この日の春季全道大会優勝まで、新旧2チームにわたり道内公式戦29連勝を達成し、記録は歴代4位に浮上した。公式戦では岡山国体(4連勝)明治神宮大会(4連勝)の優勝を含めると連勝は「37」で継続中。昨年は5月の春季全道1回戦の白樺学園で敗れるまで27連勝を記録していた。
[2006年6月5日9時4分 紙面から]
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