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旭川実・天野、夏は勝って笑う/高校野球

先発した旭川実の天野は3回途中で降板した
先発した旭川実の天野は3回途中で降板した

<春季高校野球北海道大会:駒大苫小牧14-9旭川実>◇最終日◇4日◇札幌円山◇決勝

 春の円山はほろ苦かった。旭川実・天野太貴投手(3年)は今大会4試合目の先発マウンドで本調子を取り戻せないまま、駒大苫小牧打線に屈した。3回途中で2年生右腕・松井宏樹の救援を仰ぎ「気持ちの面で負けてました」。決勝を含む4試合計14回2/3で防御率8・59と不本意な成績に終わった。エースとしてチームの勝利に貢献できなかった。歯がゆかった。

 果たすべき約束がある。シニアリーグ時代から対戦経験のある駒大苫小牧の主砲・本間篤史中堅手(3年)は「Eメール仲間」で「夏は一緒に甲子園に行こうぜ」と誓い合っている。この日の初回に先制の2点本塁打を浴びて「甘いスライダーでした。普段は仲良しだけど、見逃してくれませんでした…」と反省した。

 3650グラムでこの世に生を授かった。下川高(現下川商)時代にノルディック複合の選手だった父博光さん(51)から「骨太の骨格」とアスリートとしての資質を受け継いだ。睡眠時間2~3時間で朝晩の送り迎えに弁当つくり、洗濯、さらに食料品販売のパートをこなす働き者の母裕子さん(48)から「勤勉さ」を学んだ。だからこそ「最後の夏にリベンジャーになりたい」と決意した。春夏連続甲子園出場を狙う旭川実のエースが春の円山でリベンジを誓った。

 ◆天野太貴(あまの・たいき) 1988年(昭和63)11月9日、旭川市生まれ。旭川千代田小2年から野球を始め、旭川東光中時代はシニアリーグ旭川北稜球団に所属。小中ともに「エースで4番」。旭川実で1年秋からエース。同年冬のアゴ骨折を乗り越え、今春のセンバツ出場。家族は両親と姉。179センチ、78キロ。

[2006年6月5日9時6分 紙面から]

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