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駒苫・田中12球団OK「プロでやりたい」

- 新千歳空港に到着した駒大苫小牧・田中(右)と本間篤主将
ありがとう、お疲れさま、駒苫ナイン…。第88回全国高校野球選手権(甲子園)で準優勝した南北海道代表・駒大苫小牧が22日午後、帰道した。エース田中将大(3年)が学校での準優勝報告会後に「プロ12球団OK」を表明した。すでに地元日本ハム、巨人など複数球団の「1巡目指名」が予想される。今秋の高校生ドラフト(9月25日)で吉報を待つ。チームは今日23日、北海道庁前で「報告会」(午後2時50分開始予定)を行う。
堂々の決意表明だった。2日がかりの死闘となった決勝(対早実=西東京)から一夜明けた22日、田中が地元苫小牧に凱旋(がいせん)した。学校に集まった保護者、一般のファンら約1500人に「限りなく優勝に近い準優勝」を報告した。その後の取材時。卒業後の進路を問われ「小さいころからの夢だったプロに行けたらいいです。プロでやりたい気持ちは絶対にあります」と胸の内を明かした。
21日の決勝終了後だった。大阪市内の宿舎を訪れた父博さん(44)と進路について話し合った。メールでアドバイスを欠かさない父から「プロに入るなら、厳しい世界だぞ」と説かれた。甲子園で春夏計12試合に登板。幾多の死闘を乗り越え、優勝1度、準優勝1度、8勝無敗の成績を残した右腕は十二分に心得ていた。
「(全国制覇を目指した)高校と同じです。プロに入って満足してたらダメです。活躍してこそ、本当のプロの選手です」。そして続けた。「(ドラフトで)指名されるか分かりません。12球団? 基本的にOKです」。
この日、高野連へのプロ志望届の提出が解禁になった。今秋の高校生ドラフトは9月25日に行われる。すでに地元日本ハム、巨人など複数球団が「1巡目指名」を表明している。香田誉士史監督(35)は「本人が望むよう、一番いい方向で進めていきたい。プロならプロ。進学なら進学。その過程でアドバイスできればいい。ご両親の意向を踏まえ、最終的に判断します」と思いやった。
夏は、終わらない。つかの間の休息後、チームメートの本間篤史主将(3年)中沢竜也(3年)とともに日米親善高校野球の全日本選抜チーム大阪合宿(24日集合)に参加する。29日に渡米。クーパースタウンほかで同世代のメジャーリーガー候補と計5試合を行う。決勝で2試合計5時間33分の投げ合いを演じた早実のエース斎藤佑樹(3年)と「高校ジャパン」の投手陣をけん引する。
「18人に選んでもらい、感謝してます。見たこともない野球を見て、いろいろなことを学び、吸収して、勉強してきます」。
野球に明け暮れた小学生時代の思い出がある。作文に「将来はプロ野球選手になりたい」と書き続けた。兵庫・宝塚ボーイズ時代は投手兼捕手兼一塁手として野球の奥深さを学んだ。そして高校進学後、2年連続で夏の甲子園のマウンドに立ち、勝負の厳しさを体感した。優勝投手の歓喜と準優勝投手の言葉にできない思いを味わった。
だからこそ、田中は言う。「(プロ入りの)怖さも出てくると思います。何事も落ち着いていこうと思ってます」。運命の高校生ドラフトをただ、静かに待つ。【白船誠日】
[2006年8月23日9時31分 紙面から]
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