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札幌日大・黒滝はロッテ3巡目/ドラフト

- 肩車された札幌日大・黒滝を仲間たちが携帯電話で撮影
北海道の高校から一挙3人がプロ指名だ! 25日に行われた高校生ドラフトで、札幌日大の本格派、黒滝将人投手(3年)がロッテから3巡目指名を受けた。最速146キロの右腕は、すぐに入団の意思を示し、今年6月にリストラされた父秋雄さん(52)には最高の親孝行となった。駒大苫小牧の田中将大投手、北照の植村祐介投手と合わせ道内高校生3選手の同時指名は、93年以来13年ぶりの快挙となった。
ハンカチで目頭を押さえる両親の横で、黒滝も我慢できなかった。目を赤くしながら「自分に良かったなって言いたい」。自然と笑みもこぼれた。ロッテからの3巡目指名。「順位は関係ないです。早く1軍に上がることを目標にしたい」。すでに気持ちはプロの一員だった。
北広島市内の札幌日大高に設置された会見場で、テレビ中継を見ながら朗報を待った。駒大苫小牧・田中の会見が映っていた最中、宮崎開発部長(59)の携帯電話にロッテ定詰スカウトから指名の知らせが。テレビ映像がなく、やや拍子抜けだったが、宮崎部長とがっちり握手。ジワジワと喜びが込み上げてきた。
同校では初のドラフト指名。誘いのあった社会人チームにはすでに断りを入れた。順調なら人口約4000人の小平町から初のプロ野球選手の誕生になる。甲子園経験はないが、183センチと恵まれた体格を生かした本格派。「自分の選んだ道を逃げずに1日でも長く続けたい」と力を込めた。
会見場で感激に浸った父秋雄さんは「親孝行してくれたなって思います」としみじみ話した。今年6月に18年6カ月勤務した留萌市内の合板工場をリストラされた。息子には夏の大会が終わった7月下旬に伝えた。「うすうすは気付いていた」という黒滝は思いをさらに強くした。「プロに入って恩返ししたい」。
秋雄さんは「ドラフトの前までには」と再就職に取り組み、今月上旬から建設業に従事し始めた。「4、5日前からは神様にお神酒をあげたりした」と息子の晴れ姿を夢見ていた。3歳でプラスチックのバットとボールを与えてくれた父と、プロ入りの夢に手が届いた息子。「ヒーローインタビューで感謝という言葉を言いたい」。黒滝の親孝行はこれからも続く。【村上秀明】
[2006年9月26日9時51分 紙面から]
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