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駒大苫小牧が春連覇に王手/高校野球

- 駒大苫小牧の桶野投手(右)と五十嵐捕手は喜び手を合わせる
<春季北海道高校野球:駒大苫小牧7-2札幌日大>◇1日◇札幌円山◇準決勝
駒大苫小牧が2年連続の優勝に王手をかけた。1回無死一、三塁から“春の主将”安孫子翔太(3年)が先制2点二塁打を放ち、チームを勢いに乗せた。この日から日本学生野球憲章に抵触した当該部員の対外試合が解禁。北海道大会の裏側で夏のベンチ入りをかけた戦いも本格的に始まった。
駒大苫小牧の絶好調男が本領発揮だ。1回無死一、三塁。この日、5番から3番に昇格した安孫子主将が口火を切る。公式戦初先発の札幌日大・木村康人投手(2年)の初球を体が三塁方向に傾くほど思い切り振り抜いた。「すぐ1番(の投手)を出してやろうと思っていた」。この試合まで地区予選から6試合で打率5割。意地で先制点をたたき出した。
“最後の春”にかける思いが強い。スポーツ特待制度による日本学生野球憲章に部員111人中33人が抵触。昨秋からベンチ入り11人が入れ替わった。今大会のメンバーで公式戦を戦うことは、おそらく2度とない。「終わったら、このチームでできなくなる。春の大会が終わったら夏への競争がまた始まる」。地区予選の抽選前日に主将に指名された安孫子は18人の気持ちを代弁した。
この日、当該部員の対外試合禁止処分が解かれた。試合前に道高野連への手続きを済ませ、打田圭司氏(36)は部長に復帰し、ベンチ入りした。香田誉士史監督(36)と応援に回っていたベンチ外の選手は、試合終了後すぐにバスに乗り込み、苫小牧緑ケ丘球場へ。苫小牧中央に12-2の快勝で、解禁日の対外試合を飾った。
今大会のメンバーは3部に分かれる練習で真ん中のBチームに属する選手が多い。安孫子、6番を打つ中川明彦一塁手(3年)らは下から上へと上がってきた選手。香田監督は「伸び盛りの時期に公式戦を任せることで1戦1戦、自信が姿に表れている」と話す。結果を残すことが最大のアピールだ。
「春」が終わらないうちに「夏」の戦いがスタートした。2年連続の優勝をかけた春決勝だが「自分たちは先輩たちよりレベルが低い。春は夏に向けて収穫があればいい」と安孫子主将。あくまで勝負は夏。このチャンスをものにして部内の激しい競走を勝ち抜かなければ、甲子園をかけて戦う舞台に立つことはできない。【北尾洋徳】
[2007年6月2日9時45分 紙面から]
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