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遠軽・西村が「夢」のプロへ第1歩

23日にプロ志望届を提出する遠軽・西村投手
23日にプロ志望届を提出する遠軽・西村投手

 遠軽の西村優希投手(3年)が23日、プロ志望届を北海道高等学校野球連盟に提出する。プロ入りを目指す西村は、今夏は北北海道大会2回戦で敗退したが、最速144キロの大型右腕としてスカウトも注目。指名されれば、道東の高校生では91年の三井浩二(当時足寄、現西武)以来16年ぶりとなる。全国レベル未経験の未完の大器は、運命の日を心待ちにしている。

 提出解禁日前日の22日、大切な1枚の紙を手にした。遠軽の西村は同校グラウンドでの練習開始前に林英敏監督(34)からプロ志望届を受け取った。「正直なところ、あのような(北大会初戦負け)結果で指名がかかるとは思えない。一応出すというか…」。不安な気持ちは消えない。それでもプロ野球選手になりたいという強い気持ちが、解禁日の提出を決めさせた。

 未完の大器だ。身長187センチの大型右腕。しなやかな腕の振りから繰り出す最速144キロの直球でプロのスカウトからも注目を集めた。北大会視察時に横浜の河原スカウトは「将来性は豊か。筋肉がつけばグンと伸びる可能性はある」と話していた。

 高い身長に対し、体重は77キロ。体の線が太くなれば、さらに球速を伸ばす可能性を秘めている。西村も「体がまだできていない」と自覚している。北大会終了後も後輩に交じり練習。「どうやれば体が大きくなるのだろう」と試行錯誤しながら筋力トレーニングを積む。プロテインも摂取。2日に1度はブルペン入りし、200球の投げ込みを積むこともある。

 全国レベル未経験で、自身の力をはかる物差しがない。高校3年間で道外チームとの試合はなし。甲子園出場校との試合は旭川実、白樺学園など北北海道勢ばかり。駒大苫小牧とは練習試合すらしたことない。10年の野球人生の中でも、中学3年の時に北海道選抜として大阪代表と試合した1度。それだけに甲子園まであと1歩に迫った06年北大会決勝の悔しさを今でも抱えている。

 生まれてからずっと遠軽で育ち、夢を追ってきた。もし指名されれば道東の高校生では、91年の三井以来となる。「やっぱりプロはあきらめきれない。今回駄目でも大学に行き、4年後の最終目標はプロ」。人口約2万3000人の町から羽ばたくことを願っている。【北尾洋徳】

 ◆西村優希(にしむら・ゆうき)1990年(平成2)1月28日、遠軽町生まれ。遠軽東小3年の時に「東イースターズ」で野球を始める。遠軽中から遠軽に進学し、1年秋から背番号1。06年夏は北北海道大会準優勝に貢献。同夏から4季連続北海道大会出場。好きなプロ野球選手はソフトバンク斉藤和ら。187センチ、77キロ。右投げ右打ち。家族は両親と弟、妹。

[2007年8月23日9時34分 紙面から]

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