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管理人から


過去の歩み

2005年

フレッシュ球宴、全パ先発ダルが優秀選手賞

 常に冷静な18歳ルーキーが荒々しかった。全パ先発でマウンドに上がった日本ハムのダルビッシュ有投手(18)が、真っ向勝負に出た。先頭打者の阪神赤松を139キロで二飛に抑えると乗った。「ストレートの球離れが良かったのでそれでいこうと思った」。初回の11球はすべて直球。普段は5種類の変化球を6割近く交えるが、技巧派のスタイルを変えた。

 2回は阪神林をシンカーで、広島比嘉にはスライダーで三振を取ったが、プロ入り後最速タイの148キロを披露。打者7人、すべて年上の選手を相手に23球を投じ、20球を直球で攻めた。「(直球だけでは)1軍では通用しないですけど」とサラリと言ってのけたが、優秀選手賞で50万円もゲット。器の違いを見せつけた。

 直球勝負には理由があった。久しぶりにいい感触がよみがえってきた。どこまで戦えるか確認したかった。「フレッシュオールスターだけのために来たわけではないですから。シーズンにつながる投球をしたかった」。その目線は常にペナントレースにあった。

 ベンチにはインボイス涌井、ソフトバンク江川など高校時代のライバルが集った。自己最速の150キロを出したのは昨年6月27日、秋田市で行われた横浜高との招待試合だった。ライバル涌井の目の前だった。この日も宮崎に向かう飛行機で一緒になった。仲もいいが、常にライバルとして意識している。

 負けず嫌いだ。小2のころ、自分でチューンナップできるミニ四駆が大好きだった。その夏、三重・鈴鹿サーキットで行われた大会に出場した。父ファルサさん(45)は「小遣いも少ないから自分のつくったミニ四駆がみすぼらしく思ったのか、悔しそうだった」と振り返った。小遣いを貯め、必死に研究した。大きな舞台で自分、そしてライバルを知る。子供のころからそのスタイルは変わらない。

 今季1軍ですでに2勝を挙げているダルビッシュが、松坂世代に次いで豊作と呼ばれるこの世代をけん引した。来年は球宴の出場も見えてくる。「(金バットの)新庄さんは格好良かった。ただ、球宴に出場するのではなくチームが勝つために自分は投げる」とダルビッシュは言う。後半戦、この18歳が不振のチームを目覚めさせる。【上野耕太郎】

◆表彰選手 ▼最優秀選手賞(賞金100万円、副賞) 鶴岡慎也(日本ハム)▼優秀選手賞(賞金50万円、副賞) ダルビッシュ有(日本ハム)大松尚逸(ロッテ)武山真吾(湘南)梶本勇介(ヤクルト)

(05年7月25日付、日刊スポーツ紙面北海道版から)



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