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管理人から


過去の歩み

2006年

日本シリーズ第5戦、勝利投手で日本一

 道のりが険しかっただけに喜びも大きかった。王手をかけた第5戦、前回敗れた中日川上が相手だった。「次は絶対に勝つ」と誓った。2回から4回まで先頭打者に安打を許した。4回には制球を乱し、2死二塁から谷繁、英智をともにストレートの四球で歩かせた。「ヤバイ」と小さくつぶやいた。続く荒木の内野安打で先制点を与えた。

 それでも崩れなかった。「今年1年の集大成の全力投球でした。緊張はなかった。何が良かったかは分かりません」。3回、福留の2球目には自己最速の153キロをマーク。8安打を浴びたが、1失点。8回途中でマウンドを譲ったが堂々の投球。投手陣で唯一、優秀選手にも選ばれた。

 線の細さ、体力不足を心配する周囲をよそに、2年目のシーズンを乗り切った。特に後半に入って調子を上げ、球速も5キロアップ。シーズン前に79キロだった体重が、今では85キロに増えた。入団当初は食も細かったが今では違う。「1食にラーメンと中華丼、それにプレートいっぱいのおかずとか食べてますから」と苦笑いする。

 夏バテ対策も実った。部屋の冷房を思いっ切り低く設定して眠りについた。「体を気にして冷房を切って眠れないくらいなら、気にせずかけまくって寝たほうがいい。起きた後で体を温めればいいじゃないですか」とサラリと言ってのけた。高校時代、故障がちで「ガラスのエース」と呼ばれた。そんな20歳はタフさを身に着けていた。

 「あんな優しい人はいない」と兄のように感じていた新庄が引退する。「新庄さんと1日でも長くやりたい」と懸命に投げ続けた。球団史を刻む、今季ラストゲーム。ダルビッシュが北海道に、そして引退する新庄に大きな1勝をプレゼントした。

(06年10月27日付、日刊スポーツ紙面北海道版から)



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