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日本ハム小笠原12号、8戦目で勝弾成立

- 3回裏に本塁打を放った日本ハム小笠原はスタンドの声援に頭を下げる(撮影・黒川智章)
<日本ハム5-4広島>◇17日◇札幌ドーム
サムライがブルーな日々に別れを告げた。日本ハム小笠原道大内野手(32)が、ようやく祝砲を鳴らした。1点リードの3回2死二塁。広島大竹の変化球をすくい上げると右翼席へ突き刺した。チームトップ12号2ランは、交流戦8本目で初めて白星に直結するアーチ。「いつかは勝つしね」と淡々としていたが、口元は緩んでいた。
長いトンネルだった。この日まで交流戦で本塁打を放った7試合は全敗。しかも内訳は「先制」が3本、「逆転」が1本のように効果的な1発を放っても、なぜか黒星が続いていた。3月25日の初の本拠地開幕戦の楽天戦で1号を放った後は4連勝も、その後はうれしさも半減の日々。「これで皆さん(報道陣)に記事に書かれないで済みますね」と会心の笑顔だった。
好調な投手陣に比べ、不振の打線を孤軍奮闘でけん引してきた。チームの規定打席到達選手では唯一の3割超え(3割6厘)。試合前にストレッチなどルーティンの事前準備の時間が不足している時はインタビュー取材を断り、練習を優先させるなど方針を今季も徹底してきた。オフには12分×5セットでサウナに入るなど、体内の新陳代謝を高める努力も怠らない。常に妥協をしない姿勢が、プロ10年目の区切りの1年を支えている。
昨季の交流戦では打率2割6厘と大スランプ。自身6年ぶりに打率3割を切る要因になった。今季はここまで2割9分7厘と維持。連敗を2で止めたヒルマン監督も「小笠原の1発で気持ちに余裕があった」と感謝した。昨季はチームも呼応するように12勝22敗2分けで、5位低迷する大きな要因になったのがセ・リーグ球団との対戦。「サムライ」の愛称を持つ天才打者が、チームのトラウマも一気に吹き飛ばした。【高山通史】
[2006年6月18日9時11分 紙面から]
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