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日本ハム八木好投も援護なし、遠い1点…

- 3安打1失点と奮闘も援護なく黒星を喫した日本ハム八木(撮影・黒川智章)
<ソフトバンク1-0日本ハム>◇6日◇福岡ヤフードーム
八木の好投報われず…。日本ハムがまたも、2位浮上のチャンスを逃した。ルーキー八木智哉投手(22)が、球界を代表をする左腕・ソフトバンク和田に1歩も引かない好投。8回をわずか3安打1失点に抑えながら、味方の援護がなく、レギュラーシーズン首位通過へ痛い1敗を喫した。西武はエース松坂が3年ぶりの15勝をマークし、首位をガッチリ守った。3強熱パはこの日、上位2チームが白星を伸ばし、日本ハムは西武とは3差、ソフトバンクとは1・5差に離された。
悔しいはずの敗戦、八木の表情には一点の曇りもなかった。8回を被安打3、1失点に抑えながらも、ソフトバンク和田が立ちふさがった。好調を維持していた打線の援護を待ったが、今季ワーストタイの2安打、無得点に終わった。9回2死、小笠原の打球は右飛で投手戦は幕を閉じた。敗戦をかみしめ、八木はベンチで髪をかき上げた。「納得しています。ただ、打たれる気がしなかった」。立ち上がると女房役の鶴岡に一礼した。
ルーキーの左腕に重圧がのしかかった。勝てば日本ハム球団として93年のシーズンタイ記録の勝利数71勝に並ぶ。2位ソフトバンクに0・5差と肉薄した大事な一戦だった。5月26日に2位から陥落してから今季6度目の挑戦。悔やまれるのは4回だけだった。2死二塁から主砲松中を迎えた。「2ボールにしたのが痛かった」(八木)。132キロの甘く入った直球をはじき返された。この1点が勝敗を分けた。
ソフトバンクとの直接対決の2戦目、痛い1敗となった。ただし敗戦を前向きに受け止めた。球界を代表する左腕、和田と2度目の対戦。必死で食らいついた。好調だった前半戦のフォームを思い出した。最速138キロの直球にキレが戻った。球数もわずか87と軽快なテンポでアウトを刻んだ。「0-1は投手として最高の試合。和田さんというすごい投手と投げ合えてプラスになった」。ブラウン投手コーチも「負けたが(内容は)勝ちと同じだ」と評した。
9勝から足踏みした。何度もビデオでフォームをチェック。練習も軽度のメニューを組み込むなど試行錯誤した。験担ぎのネックレスを取り換え、前回の8月30日の楽天戦で完封。この日も快投と完全によみがえった。これからさらに厳しさを増すであろう順位争いへ、八木の復活はチームにとっては大きな収穫だ。
小差で敗れ、これで直接対決は1勝1敗の五分。ヒルマン監督は「最低でも勝ち越す」と言い切る。1戦必勝の状況が続く限り、混パは熱を帯び続ける。【上野耕太郎】
◆八木の報われない好投 4月15日のソフトバンク戦で延長10回を無失点で抑えたが打線の援護なく、延長戦個人では73年の江夏豊(阪神)以来33年ぶり2人目となるノーヒットノーランの快挙を逃した。6月16日の広島戦で7安打を浴びながら無失点も、武田久にマウンドを譲った後、失策などで1点を失い、8回に逆転された。7月8日の西武戦で8回途中まで1失点、自責点0の快投。だが、延長10回にチームは逆転サヨナラ負けを喫した。
[2006年9月7日9時3分 紙面から]
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