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日本ハム弱小の歴史、小笠原が終止符

- 7回、日本ハム小笠原は走者一掃の三塁打を放つ(撮影・為田聡史)
<日本ハム8-0ソフトバンク>◇26日◇札幌ドーム
4万1732人観衆の追い風を受けて日本ハム打線が爆発した。ソフトバンクの繰り出す4投手から2発、11安打の猛攻。初回にフェルナンド・セギノール内野手(31)が左中間に先制の25号2ランを放てば、3点リードの7回には小笠原道大内野手(32)が魅せた。2死満塁から走者一掃の中越え三塁打を放ち、試合を決めた。
大黒柱を失った投手陣を、強力打線に座る力強く、太い大黒柱が支えた。3点リードの7回。小笠原のフルスイングが安全圏へと導いた。2死満塁。打球は中堅手・大村の頭上を越える。「(野球は)1人でやっているわけではない」。チームリーダーだからこそ、みんなを思う。3人の走者が生還しても全力だった。決して俊足ではないが、力の限り腕を振った。前へ、前へ…、1歩、1歩…、必死に踏み出した足で三塁へ滑り込んだ。
鬼気迫る血走った瞳で両腕を振り上げた。こん身のガッツポーズが試合を決めた証しだ。今季575打席目で初の三塁打。3年ぶりシーズン100打点達成の節目が集中打の合図だった。続くセギノール、稲葉の中軸そろい踏みの3連続適時打で一挙5点。エース斉藤和が降板した直後、速攻で畳み掛けた。勢いに乗せられたセギノールが「流れってすごい」と驚く。2連敗していた打線に、チームに、生命力を吹き込んだ。
1度は揺らぎかけたチームを救った。前日25日の札幌ドームでの全体練習。野手陣の間でも金村の監督批判騒動が話題になっていた。打線が低迷してシーズン序盤を支えてくれた投手陣のピンチ。野手陣の気持ちも1つだった。稲葉は「これで負けたら(金村が)もっと責任を感じてしまう。今日もきっと見ていたと思うから。何と言ってもエースですからね」。不本意な形でシーズン終盤にチームを去ったエースへ届けた快音-。直接、言葉を交わすことはできないが、金村の胸を打つには十分のメッセージになった。
24年間もリーグ優勝から遠ざかっている暗い球団史。すべてを変えられるかもしれない最終戦、残り1試合までこぎつけた。低迷期に先頭に立ってチームを支えてきた、小笠原は言った。「最低限の目標は達成できたけれど、これが最後の目標じゃない。日本シリーズへいかなければいけない」。夢は、もう手の届くところにある。今日27日の今季136試合目、満員札止め確実の札幌ドームで迎える。2006年の「ミラクル・ファイターズ」にふさわしい、最高のステージが整った。【高山通史】
▼日本ハムはこの日の勝利で、対ソフトバンクは11勝8敗となり、シーズン勝ち越しを決めた。ソフトバンク相手の勝ち越しは97年以来9年ぶり。その間の年度別成績は97年が16勝11敗、98年が12勝15敗、99年が8勝18敗1分け、00年が12勝15敗、01年が7勝20敗1分け、02年が12勝15敗1分け、03年が10勝16敗2分け、04年が10勝15敗2分け、05年が5勝15敗。
[2006年9月27日9時26分 紙面から]
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