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日本ハム・ダルビッシュ、決裂で調停も視野

- 表彰式後に会見した日本ハム・ダルビッシュは険しい表情を見せた
日本ハム・ダルビッシュ有投手(20)が25日、代理人を通じて2度目の契約更改交渉に臨み決裂、越年が決定した。球団は今季年俸3000万円から倍増以上、前回と同じ7000万円を提示。希望額との開きは1000万円程度で、合意には至らなかった。代理人の布施裕弁護士(54)は「調停も考えなければいけない」と示唆。譲歩するつもりはなく、日本人最年少での年俸調停に突入する可能性が出てきた。
ホワイト・クリスマスの札幌での第2ラウンドでも、互いの気持ちが通じ合うことはなかった。ダルビッシュの代理人を務める布施弁護士と島田チーム統轄本部長が、球団事務所で2度目の交渉を実施。球団提示はダルビッシュも同席した7日の初回交渉と同じ7000万円。布施弁護士は「いくところまでいく。年内(契約)は全然ない」と不快感をあらわにした。またも決裂、越年が決まった。
溝は埋まることはなかった。ダルビッシュ側の希望額は8000万円とみられ、開きは1000万円程度。島田チーム統轄本部長は「僕ら(球団)が評価することで、本人というか、先生(同弁護士)が判断することではないと思う」と提示額に関しては譲らない構えを見せた。来季からは出来高を条件に盛り込むことを今後検討していく。基本年俸の見直しは考えておらず、同弁護士は「最低ベースが変わらないというのであれば、違う角度で考えなければいけない」と、交渉の長期化は避けられない情勢だ。
想定外の事態に陥る可能性も出てきた。布施弁護士は「本人が希望するのであれば調停も考えなければいけない」と年俸調停の活用を視野に入れ、対応していくことを明言。球界では01年、当時日本ハムだった下柳(現阪神)以来5年ぶり、98年ソリアーノ(元広島)が20歳1カ月で調停に持ち込まれた例があるが、日本人では最年少での調停突入も見えてきた。島田本部長は「どうなるか分からないが、そこ(調停)までは考えていない」としたが、泥沼化の様相を呈してきた。
ダルビッシュ側が再評価を求めているポイントは(1)チームトップタイ12勝のうち2位西武、3位ソフトバンク戦の計5勝の価値(2)日本一、アジア制覇の2点。だが島田本部長は「ほかの選手と比べられても困る。みんなで勝って、僕はあの選手より良かった、と言われても…」と困惑。球団側はすでに最大限の評価をしているとし、要求に応じることに否定的な姿勢を最後まで崩さなかった。
次回交渉日は未定で、早くてもダルビッシュが成人式に出席する1月8日以降になる予定だ。さらに長引けば最悪、自費でのキャンプ参加という可能性もある。本人はこの日、都内ホテルで「報知プロスポーツ大賞」の表彰式に出席。だが球団サイドが契約に関する質問をシャットアウトするなどピリピリムードで、言及することはなかった。高卒2年目とは思えない今季の活躍ぶりと同じように、堂々と展開する「銭闘」の決着は来年へ持ち越された。
◆調停 野球協約94条などに規定。次年度契約のうち金銭に関する事項について、球団と選手が合意に達しない場合、所属連盟会長に求めることができる。受理されるとコミッショナー、両連盟会長で調停委員会が構成され、30日以内に調停を終結する。年俸調停に持ち込まれたのは国内球界では過去6例あり、選手の主張が金額増につながったのは93年横浜高木豊、01年日本ハム下柳の2例。73年マックファーデン(阪神)と98年ソリアーノ(広島)は調停案を拒否し、任意引退選手となった。
[2006年12月26日9時18分 紙面から]
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