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山本一徳投手/日本ハムNewFace6

明治神宮大会準決勝近大戦で力投する早大の山本(06年11月14日)
明治神宮大会準決勝近大戦で力投する早大の山本(06年11月14日)

 [44]山本一徳投手(23=早大)

 東京6大学リーグでは未勝利の「雑草左腕」が8日、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」に入寮する。背番号は「44」で「助っ人外国人みたいなフォームなのでイメージはぴったり。1日も早く1軍に上がり、北海道の熱狂的な大観衆の前で投げてみたい」と意気込む。ランディ・ジョンソン(ヤンキース)を参考にしたメジャー流の変則フォームとクセのある真っすぐを武器にプロの世界に挑む。

 甲子園未出場の島根・安来高3年時は腰の故障で登板できなかった。卒業後、1浪の末、一般入試で早大に合格。浪人時代は親元を離れ、新聞奨学生として都内の販売店に住み込み、朝夕300部の配達をした。「精神的に強くなれました」。仕事と受験勉強の合間に神宮球場に足を運び、伝統の早慶戦に胸を高鳴らせた。

 スキー指導員の資格を持つ父勝二さん(51)の血を受け継ぎ、運動神経は抜群だった。小学4年時の100メートル14秒7は、今も同市伯太町の小学生記録。同6年時にはソフトボールの遠投で63メートルを投げた。高校卒業まで冬はスキーに取り組み、強じんな下半身と柔軟なバランス感覚を身につけた。

 実家は米づくりを手掛けている。自慢の「こしひかり」でどんぶり3杯のご飯を欠かさず、母真佐美さん(48)からは「財産は残さんでいいから、まず体をつくりなさい。それが財産」と言われてきた。その結果、184センチ、90キロの恵まれた体格に育った。甲子園未出場、浪人生活、3年秋の公式戦デビュー、リーグ戦未勝利…。不屈の雑草魂でプロの世界にたどり着いた山本は「これから親孝行していきたい。対戦したい打者? ソフトバンク松中さんです」と目標を掲げた。【白船誠日】

 ○山本アラカルト

 ◆生まれ 1983年(昭和58)6月13日、島根・安来市(当時伯太町)出身。

 ◆球歴 小学3年から「母里スポーツ少年団」に所属。同5年で右打ちから左打ちに転向。投手一筋で伯太中-安来高と「エースで4番」。伯太中3年時に同中初の県大会出場。高校では2年夏の県大会4強が最高成績。早大時代はリーグ戦未勝利。

 ◆故障 中学時代は成長痛、高校3年時は腰の疲労骨折、大学時代は左肩の違和感、と故障に悩まされる。現在はスポーツジムで体のケアに努める。卒論のテーマは「初動負荷理論」。

 ◆あだ名 愛きょうたっぷりのいかつい顔? からテレビゲーム「ドラゴンクエスト」のキャラクター怪獣「ゴーレム」。

 ◆家族 両親と弟2人。

 ◆ビッグサイズ 足は29センチ、手は約23センチで「グラブからはみ出ます」。184センチ、90キロ。左投げ左打ち。

[2007年1月8日8時29分 紙面から]

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