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日本ハム・ダルビッシュ「本番まで沈黙」

チームスタッフと談笑する日本ハム・ダルビッシュ(撮影・黒川智章)
チームスタッフと談笑する日本ハム・ダルビッシュ(撮影・黒川智章)

 舌戦は持ち越しとなった。日本ハム・ダルビッシュ有投手(20)が12日、千葉・鎌ケ谷で島田チーム統轄本部長と接触した。契約交渉の際に同本部長が発言した内容について9日に訂正を求めており、「07年の初対面」で進展? が期待されたが、互いにその件については触れることはなかった。同本部長は本人の口から話を聞くまで静観することを強調。13日に都内で行われる日本ハム本社の商品展示会で再び顔を合わせるが、さてどうなりますやら-。

 練習の合間は「オアシス」となるはずの安息の場所に、緊張感が走った。球場食堂でダルビッシュと島田チーム統轄本部長が対角線上に並んで昼食をとった。机こそ1つずれていたが、間のいすは2つ。顔を向けなくても視線の端にとらえられる、わずか4歩分の距離。報道陣も「すわっ直接抗議か!?」と色めきだった。

 結果的には…、「冷戦」が続いていた。昼食後に会話こそ実現したが、ダルビッシュが発言の訂正を求めることはなかった。同本部長によると「ファッションの話しかしていません。かっこよかったね、と言ったら『そうですか』と話していた」。新聞社主催の表彰式で着用したハラコ(牛の胎児)素材のジャケットや、成人式の約30万円の「Gucci(グッチ)」のスーツを見て、声をかけたようだ。

 ダルビッシュは多くを語らなかった。この日は1週間ぶりとなる自主トレを千葉・鎌ケ谷で行った。ランニングやキャッチボールで汗を流す横には新人9選手が合同自主トレを行っていたが、会話も交わさず練習メニューに集中した。「新人とは、まだ全然話していません。合同自主トレやってたんですか?」とだけ話し、足早に寮に入った。

 このオフの契約更改交渉では、阪神関本が「あくび」、西武赤田が「着メロ」、ロッテ里崎が「査定情報の漏えい」で球団側ともめている。同本部長の「あの選手より良かったと言われても…」との発言に端を発した「言った言わない論争」。この日も同本部長は「直接本人からは何も言われていないので何も話すことはない」と静観の姿勢を貫いた。

 ゆっくり話せる機会となると次回契約交渉が有力だ。だが、その前に13日も日本ハム本社の商品展示会で顔を合わせる。「冷戦」が「実戦」へ…、いつ本格化してもおかしくない状況は変わらない。【北尾洋徳】

[2007年1月13日8時43分 紙面から]

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