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日本ハム・ダルビッシュが文学界に進出?

あさの氏(左)と対談するダルビッシュ(角川書店提供、撮影・広田美緒)
あさの氏(左)と対談するダルビッシュ(角川書店提供、撮影・広田美緒)

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(20)が文学界に“進出”した。人気小説「バッテリー」の完全読本に、作者あさのあつこ氏(52)との対談が掲載されることが18日、分かった。昨季の活躍でプロ球界の「顔」の1人となったダルビッシュが、主人公である孤高の本格派投手「原田巧」とイメージが重なることから実現した。

 ダルビッシュの活躍の場が、活字の世界にまで広がった。「バッテリー」は累計部数400万部を超え、漫画化、映画化へと波及した児童文学の傑作。ダルビッシュは2月14日発売の完全読本「バッテリーSCORE BOARD」の目玉企画で作者あさの氏と対談した。数人いた候補の中から「主人公のイメージに近い」と白羽の矢が立った。

 まるで作品から飛び出したようにそっくりだった。中学生の主人公・原田巧は、大人も驚く球威の直球を投げる天才投手。長身で、クールな性格などダルビッシュと重なる部分も多い。文庫本数冊と現在発売中のコミックス全4巻を読み、臨んだダルビッシュの第一声も「自分に似ている」だった。

 同席した関係者によると「もともと野球を題材にしている方だけあって、おもしろい質問が多かった。フィーリングもあったようです」。32歳差と親子ほど年が違うが、対談の約1時間はアッという間に過ぎたという。あさの氏は、ダルビッシュに昨季のユニホームを忘れた試合の真相やプライベートの過ごし方などを取材。ダルビッシュは「先生」として、女流作家の手足をとって投球フォームを教えた。

 球界では選手同士や他のスポーツ選手、芸能人とは過去に例があるが、文芸作家との対談は極めて異例だ。しかも今回はスポーツ誌とは違い、純粋な「文学界」からのオファー。ダルビッシュは球界を代表する1人、かつ「旬」な人物と認められた。

 対談後はあさの氏が「もう1年、早く聞いておけば! (バッテリーが)もう少し違う話になったりして」と悔しがり、ダルビッシュも「全然違う話になったかも」と笑って返したという。さすがに「ダルビッシュを主人公に」とまでは発展しなかったが、人気作家に影響を与える衝撃デビューだったことは間違いないようだ。【北尾洋徳】

 ◆バッテリー 96年に児童書として刊行された。才能豊かな原田巧が、野球を通して成長していく姿を描いた。現在、角川文庫より5巻まで発売され、累計400万部を超える売り上げを記録。コミックスも現在までに4巻発売されている。人気は映画にまで波及し、3月10日から全国東宝系で公開。完全読本は、書き下ろし小説やコミック、映画出演者のインタビューなどを網羅している。

[2007年1月19日9時4分 紙面から]

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