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日本ハム山本1軍あるぞ!江夏2世だ!

- 日本ハム山本の最長部21センチの大きな左手
伝説のサウスポー再来だ。日本ハムの大学・社会人ドラフト5巡目で、2軍調整中の山本一徳投手(23=早大)が「飛び級」での開幕1軍入りを視野に入れた。7日、ヒルマン監督が2軍キャンプを視察。OBの江夏豊氏(58=野球評論家)ばりのスリークオーターで変則の豪快フォームと剛球で、指揮官の目をくぎ付けにした。手薄な中継ぎ左腕候補に急浮上。東京6大学リーグ未勝利の無印ルーキーが救世主に名乗りを上げた。
江夏というより「えなり君」似のほんわか笑顔の癒やし系ルーキーが、ヒルマン監督を右往左往させた。くにがみ球場で行われたフリー打撃。山本が打撃投手で登場すると真後ろ、一塁側、そして三塁側へと指揮官がせわしなく移動する。3方向から球の軌道、フォームを入念にチェック。「左投手が1軍で出てこなければいけない状況。(山本に)興味はある」。めったに選手個人の批評をしない同監督がストレートに、関心があることを明かした。
反省いっぱいだったが、魅力も十分に披露した。今キャンプ初めての打撃投手で、高口、小谷野を相手にカーブも交えて55球。うち24球がボールと、課題の制球難を露呈はした。「ちょっとコントロールが…」と反省したが、安打性の当たりはわずかに3本。スリークオーターの独特の変則フォームから、球質の重い速球で押しまくった。打撃練習ながら直球で高口から4度、1軍経験者の小谷野からも1度、空振りを奪う圧巻の内容だった。
一気に「飛び級」での1軍昇格の可能性が出てきた。キャンプイン後、首脳陣の評価は急騰。球団関係者によると、実は1月にヒルマン監督が新人合同自主トレを視察した際に一番興味を示していたのが山本だった。この日はヒルマン監督、前日6日には高田GMがブルペン投球を直々に視察したほど。江夏氏の現役時代を知る野村2軍投手コーチは「江夏みたいなフォーム。あれだけ速いボールを投げるんだから」と絶賛する潜在能力を秘めている。
1浪して早大へ進み、デビューしたのは3年秋。最速146キロの速球と決め球フォークがありながら昨春、左肩を痛めてリーグ戦未勝利に終わった無印新人だ。OBの大左腕と比べられ「知っていますけれど、まだまだ…」と腰が引けていたが、プロでは「有名になりたい」と誓った。だがレッドソックスへ移籍した岡島の穴を埋める可能性を感じさせる“初登板”。184センチ、90キロ、島根生まれの剛腕が伝説の左腕へ-。神話の国・出雲から飛び出した「巨大江夏」が、まずサクセスストーリーを紡ぐ。【高山通史】
[2007年2月8日9時14分 紙面から]
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