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日本ハム最下位“足攻”脱出で4位浮上

試合後、選手を出迎える日本ハム・ヒルマン監督(撮影・黒川智章)
試合後、選手を出迎える日本ハム・ヒルマン監督(撮影・黒川智章)

<日本ハム7-2オリックス>◇11日◇札幌ドーム

 強気采配で最下位脱出! トレイ・ヒルマン監督(44)の積極策が的中し、日本ハムがオリックスに快勝、連敗を2で止めた。初回、1死一、二塁から、打者セギノールの初球に重盗。これが成功し、先制の2点適時打に結び付けた。勢いに乗った打線は11安打で7得点を挙げ、4位に浮上した。先発八木智哉投手(23)は7回2/3を2失点に抑える粘投で、チームトップの2勝目を挙げた。

 のど仏をゴロゴロと揺らした。ヒルマン監督がミネラルウオーターをがぶ飲みした。500ミリリットルのペットボトルの水が半分以上、一気になくなった。初回1死一、二塁の先制のチャンスで打席には主砲セギノール。ここでギャンブルを仕掛けた。サインは「グリーンライト」。走者自身が盗塁が可能と判断したら、スタートを切ってもいいと許可を出した。

 その初球、二走・田中賢、一走・坪井がスタートを切る。「あの場面で思い切っていくのは勇気がいること」。ダブルスチール成功というビッグプレーの完成に、指揮官が渇いたのどを潤した直後、セギノールが二遊間を破るボテボテの中前打を放つ。狙い通り、2者が生還。「セラフィニは足を時々高く上げる(投球フォームな)ので…」。コーチ陣がクセを読み、走者が実践し、指揮官は託した。三位一体の会心の“足攻”で試合を決めた。

 積極策が、沈滞ムードを一掃した。この日まで6戦連続1ケタ安打と打線が振るわず、最下位低迷の一因になっていた。6本塁打のセギノールには4回、右肩の痛みを訴えて途中交代するアクシデントが襲った。だが田中賢が14戦ぶりのマルチ(複数)安打をマークするなど11安打で、今季最多7得点の快勝劇。ヒルマン監督は「序盤に点数が取れて良かった。勢いが出た」と話したように、積極策が奏功した。5点リードの最終回は、武田久を投入する盤石リレー。時に大胆に、時に堅実にタクトを振り、4位浮上で連敗を2で止めた。

 試合前、球場内で札幌市内の親交のある男性の牧師と談笑してリラックス。アメフトの選手時代には出血しても血まみれになりながら練習を続けた熱血漢が、負ければ今季初の3連敗という一戦を前に、静かに気持ちを落ち着けた。オリックス・コリンズ、広島ブラウンと退場劇が続き、お騒がせの外国人監督。ロッテ・バレンタイン監督を含めたほか3人の個性派に比べて地味だが、やるべきことは1つ。暴言、ベースへの砂かけではなく…。本来は短気で熱いテキサス・ブロンコは、ベンチで仕事をした。【高山通史】

[2007年4月12日10時14分 紙面から]

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