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日本ハム12回最長5時間53分お疲れドロー

長い試合に日本ハム・ヒルマン監督も疲れた表情(撮影・黒川智章)
長い試合に日本ハム・ヒルマン監督も疲れた表情(撮影・黒川智章)

<日本ハム6-6横浜>◇14日◇札幌ドーム

 5時間53分でも白黒つかず-。日本ハムは延長12回を戦い、6-6で横浜と引き分けた。試合は吉川光夫投手(19)と横浜工藤の54年ぶりとなる25歳差先発対決でスタート。逆転再逆転のシーソーゲームに横浜大矢監督の退場とドタバタ劇の末、8回からはこう着状態に。14安打を放ちながらあと1本が出ず、勝ち越しに失敗した。交流戦および球団の最長試合時間新記録となる5時間53分を戦いながら、痛み分けに終わった。

 あと7分で日付が変わっていた。着替えを済ませた平野外野守備走塁コーチは「明日休みだと思ったらもう試合なんだ~」と、日付変更後の帰り道をぼやいた。記録ずくめとなった今季最長5時間53分の一戦は決着付かず。選手たちも一様にグッタリした表情だった。

 両軍25安打の大乱戦は、まずは54年ぶりとなった「25歳差対決」から幕を開けた。44歳工藤と投げ合った19歳の高卒ルーキー吉川は制球に苦しみ、6回途中で降板。「結果、逆転されて自分自身に悔しい」。目標としている左腕との記録的対決で、プロ2勝目はならなかった。

 試合時間は昨年6月にマークした5時間22分の球団記録を更新。5日楽天-阪神で記録した5時間26分も上回る交流戦新記録にもなった。00年8月29日のパ・リーグ記録(5時間32分)をも上回り、パ球団が経験した最長ゲーム。最寄りの地下鉄福住駅の最終に間に合わないファンが続出する“異常事態”となった。

 野手でベンチ入りした全17人を使い切る総力戦。しかも、11回には2死一、二塁で、二塁走者セギノールに代えて投手の須永を起用するあっと驚く裏技まで飛び出した。「セギノールよりは速いだろう」とヒルマン監督。できる限りの手を尽くしたが、今季6度目となった延長戦で、また勝ち星に恵まれなかった。

 6回には1死一、二塁から田中幸の一打は、ボテボテの二ゴロと思われたが、一塁走者川島と二塁手仁志が交錯。右前に転がり、11打席ぶりで通算2004本目の安打となるラッキー打が、守備妨害をアピールした大矢監督の退場劇も生んだ。

 ボーク、押し出し四球、猛抗議で試合中断、退場、投手の代走、最長時間と、あらゆる“エキス”が含まれた珍試合だったが、完全な痛み分けに終わった。【村上秀明】

[2007年6月15日9時46分 紙面から]

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