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日本ハム一筋22年、田中幸が引退へ

試合後、ヒルマン監督とグータッチする田中幸(右)(撮影・長島一浩)
試合後、ヒルマン監督とグータッチする田中幸(右)(撮影・長島一浩)

 日本ハム田中幸雄内野手(39)が今季限りで現役を引退することが7日、決定的になった。この日、球団は同内野手に来季以降の契約を結ぶ意向がないことを通達。プロ入団から日本ハム一筋の生え抜きで、かねて他球団でプレーする意思はないことから事実上、22年間の現役生活にピリオドを打つことが濃厚になった。球団は今季2000本安打を達成し、昨季の日本一に貢献した功労者に、来季はコーチなど何らかのポストで球団に残ることを要請。今後の常勝球団づくりへ、一役買ってもらう方針でいる。

 大ベテランが決断の時を迎えた。田中幸はこの日の西武戦が行われていた札幌ドームでの試合後、編成トップの島田チーム統轄本部長から来季以降の契約を結ぶ方針がないことを伝えられた。かねて「最後まで、日本ハムでやりたいという気持ちは強く持っている」と話していた。他球団でプレーする意思はなく、日本ハムでユニホームを脱ぐ決意を固めていたことから、今季限りでの現役引退が確実な状況になった。

 今季は大きな節目だった。5月17日楽天戦で、プロ入団時からの悲願だった2000本安打を達成。記録達成後は若手の台頭もあり出場機会に恵まれず、主に代打要員に甘んじていた。7日現在で58試合出場で打率2割8厘。残り2ケタ、2000本まで99安打とした04年から急速に若返りを図る方針とは逆行しながらも、球団は記録達成を全面的にバックアップ。戦力としては、もちろんだが、田中幸の記録への強い意欲を尊重し、契約を更新してきた経緯もあり、今季限りでの契約打ち切りへと踏み切ることになった。

 功労者の花道を飾るため、シーズン終了を待たず、しかも優勝争い佳境の中での通告になった。今カードの西武3連戦後は3カード連続の遠征。その後は札幌ドームでの試合が21日からのオリックス、ソフトバンクのともに2連戦、26日の楽天戦の残り計5試合。引退セレモニーなどを本拠地で実施するためにも早期通告するという、球団としては苦渋の決断になった。すでにヒルマン監督には報告済みで、8日にも球団、または田中幸から、選手ら現場にも報告される予定。球団側は今後も出場選手登録は抹消せず、最後まで戦力として貢献してもらうつもりだ。

 今後は実績などを加味した上で、何らかのポストで後進の育成にあたってもらうように要請する。昨季は主将としてチームをけん引し、25年ぶりのパ・リーグ制覇、44年ぶりの日本一に貢献。コーチなど指導者として、経験を生かし、若手の育成を含めたチーム強化の一翼を担ってもらうように考えているもようだ。かねて「すごい執着心、チームに執着心があるのは事実」と強い愛着を語っていた田中幸。ファンから「ミスター・ファイターズ」の愛称で親しまれた球団の顔が、今後の身の振り方を最終決断することになる。

[2007年9月8日8時57分 紙面から]

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