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中田が爆音「目覚まし」で苦手な朝克服

記念撮影で眠り込んでしまった子どもを抱き苦笑いする中田(撮影・黒川智章)
記念撮影で眠り込んでしまった子どもを抱き苦笑いする中田(撮影・黒川智章)

 大物ルーキーがグラウンドでの快音より先に、早朝の部屋に爆音をとどろかせる!? 日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔外野手(18=大阪桐蔭)が8日、千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に入寮した。持参した荷物から出てきたのは目覚まし時計が実に4個。親元を離れての1人部屋は初めてとあって、万全の準備を整えた。朝が苦手という中田にとって、プロ第1歩はまず寝坊対策からになる。

 寮に現れた中田の荷物がゴツゴツと膨らんでいた。“弱点”克服のために持ち込んだのは、目覚まし時計だ。それも出るわ出るわ計4個。「朝が苦手です。1個じゃ起きられない。2度寝してしまうんですよ。飯を食って部屋に帰るとまた寝ちゃうんですよね」。怪物のプロ入り前の心配事は、ベッドの上にあった。

 入寮に備え、電器店へ自ら足を運び「一番音が大きかった」と選んだのが、4000円と高価な、その名も「超激音」。非常ベルのようなごう音がけたたましく鳴り響く。それでも足りずとばかりに「かき集めました」と家、寮から3個の目覚まし時計を追加した。

 小さいころから朝が不得意だった。母香織さんは「心配です。並の起こし方じゃ起きない」と不安顔で話す。大阪桐蔭の寮は相部屋だったため、チームメートが起こしてくれていた。甲子園出場時のホテルでの1人部屋の際は、後輩に目覚まし係を頼んでいたが、それでも出発10分前まで熟睡していることも多かったという。高校2年の夏、バックスクリーンへ驚がくの140メートル弾を放った横浜高戦も「あの日は寝坊しました」と苦笑い。結果を出しているのが大物の証明ではあるが、克服したいのが本音だ。

 勇翔寮ではシーズン中、早朝7時40分からの体操のために高卒1年目ルーキーが先輩を起こすのが規則。11日からの合同自主トレ期間中は体操こそないものの、森文夫寮長(67)は「しっかり起きてもらわないと。朝食を抜くなんて許さない。足にひもをくくりつけておいて、朝引っ張ろうか」と厳しい姿勢で指導にあたる。中田にとって親元を離れて初めての1人暮らし。大目玉を食らわないために手放せない一品だった。

 無事入寮し「(寮の)ロッカーを見て興奮した。実感がわきました。新人王に向けて全力でやりたい」と決意を新たにした。自身のバットから響く心地よさはないが、強力な音を聞きながら日々のスタートを切る。【本間翼】

[2008年1月9日9時3分 紙面から]

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