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日本ハム金子誠が語るグラブへのこだわり
グラウンドでの華麗なプレーは、地味な作業が支えている。日本ハム金子誠内野手(32)は年2回、グラブのひもを自ら手作業で交換する。用具メーカーが完全サポートするプロ球界だが、「チームでは見たことない」と話すように珍しい。
金子誠「指の間のひもの締め方にこだわりがある。細かく(メーカーの)目の前で言ったらやってくれるだろうけど、言葉では伝わりにくいニュアンスだから。グラブに愛着が込められるし、何より納得してプレーできる」
グラブは、球がちょうど収まる「ポケット」づくりが必要になるが、他人が触ることで、「ポケット」や「型」が微妙にずれることがある。業務用のひも通しを使っての作業は、それを避ける意味もある。
金子誠「親指の付け根、中指の付け根に力を入れれば、球がピッと収まる、くっつくような感覚のポケットがいい。それはひも具合で調整できる。指の部分が広がりすぎると落ち着かないし、くっつき過ぎると指先が疲れたりする」
初挑戦は常総学院高(茨城)の1年時。以来、習慣となり「替えてすぐ試合は不安で、なじませる期間を」という理由で、作業は1月の自主トレ中と球宴期間中。「カスが出るから場所は自宅以外」と笑うが、ネット部分と、親指から小指部分の交換で1時間以上かかる。
金子誠「頼むで~と、1本1本丹念に思いを込めている。消耗の度合いを考えて年2回だけど、車検みたいなもの。車と一緒で、大事に使えばどんどん味が出てくる。アマの方でも、もっと愛着を持つために1度興味本位で替えるのも面白いと思う。自分なりの手の感覚が必ず出てくるはずだから」
たたいた柔らかいひもを特注する徹底ぶりで、シーズン中も予備を携帯する。遊撃手としても昨季まで2年連続で守備率リーグトップ。「臭くて存在感ありあり」という現在の試合用グラブは、メンテナンスを続け今季で5年目だ。【村上秀明】
[2008年2月21日9時16分 紙面から]
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