このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 北海道 > 日本ハム > シリーズ優勝特集 > 第5戦ニュース



第5戦日本ハム・ダルビッシュ雪辱、1失点勝利

日本ハム・ダルビッシュは気合のガッツポーズ(撮影・宇治久裕)
日本ハム・ダルビッシュは気合のガッツポーズ(撮影・宇治久裕)

<日本シリーズ:日本ハム4-1中日>◇第5戦◇26日◇札幌ドーム

 道のりが険しかっただけに喜びも大きかった。王手をかけた第5戦、前回敗れた中日川上が相手だった。日本ハムの先発はダルビッシュ有(20)。「次は絶対に勝つ」と誓った。2回から4回まで先頭打者に安打を許した。4回には制球を乱し、2死二塁から谷繁、英智をともにストレートの四球で歩かせた。「ヤバイ」と小さくつぶやいた。続く荒木の内野安打で先制点を与えた。

 それでも崩れなかった。「今年1年の集大成の全力投球でした。緊張はなかった。何が良かったかは分かりません」。3回、福留の2球目には自己最速の153キロをマーク。8安打を浴びたが、1失点。8回途中でマウンドを譲ったが堂々の投球。投手陣で唯一、優秀選手にも選ばれた。

 線の細さ、体力不足を心配する周囲をよそに、2年目のシーズンを乗り切った。特に後半に入って調子を上げ、球速も5キロアップ。シーズン前に79キロだった体重が、今では85キロに増えた。入団当初は食も細かったが今では違う。「1食にラーメンと中華丼、それにプレートいっぱいのおかずとか食べてますから」と苦笑いする。

 夏バテ対策も実った。部屋の冷房を思いっ切り低く設定して眠りについた。「体を気にして冷房を切って眠れないくらいなら、気にせずかけまくって寝たほうがいい。起きた後で体を温めればいいじゃないですか」とサラリと言ってのけた。高校時代、故障がちで「ガラスのエース」と呼ばれた。そんな20歳はタフさを身につけていた。

 「あんな優しい人はいない」と兄のように感じていた新庄が引退する。「新庄さんと1日でも長くやりたい」と懸命に投げ続けた。球団史を刻む、今季ラストゲーム。ダルビッシュが北海道に、そして引退する新庄に大きな1勝をプレゼントした。【上野耕太郎】

 ▼20歳2カ月のダルビッシュが勝利投手。シリーズの勝利投手では51年4戦服部(南海)の18歳10カ月、56年5戦義原(巨人)の19歳2カ月、56年3、4、6戦稲尾(西鉄)の19歳4カ月、67年2戦堀内(巨人)の19歳9カ月に次ぐ年少記録。日本一を決めた試合では、19歳4カ月の56年6戦稲尾(完投勝利)に次いで2番目に若い勝利投手だった。

[2006年10月27日付紙面から]

日本シリーズ第5戦ニュース一覧



このページの先頭へ