第5戦日本ハム・ヒルマン監督新庄と抱き合い涙
<日本シリーズ:日本ハム4-1中日>◇第5戦◇26日◇札幌ドーム
日本ハムのトレイ・ヒルマン監督(43)が歓喜の輪の中で新庄と抱き合った。号泣する新庄に、ヒルマン監督の目も潤んでいた。真っ先に胴上げを促されたが、新庄ら選手の胴上げ後に3度宙を舞った。勝利監督インタビュー。パ・リーグ優勝時のあの日本語のあいさつで札幌ドームのファンがドッと沸いた。「ありがとうございます。シンジラレナ~イ。北海道のみなさんは世界で1番です」。
ヒルマン野球の象徴的な試合で日本一を飾った。1点差の5回無死二塁から鶴岡に送りバントを指示。続く金子はカウント1-1から外角のボール球に体勢を崩しながらも投前へスクイズを決め、同点とした。さらに6回には無死から中前打で出塁した田中賢が意表を突く盗塁。セギノールの勝ち越し2ランへつなげた。レギュラーシーズンで133犠打を記録したが、シリーズでも第1戦から最多記録の13犠打。堅実な攻撃を見せる一方で時折見せる機動力、スクイズなど意表を突くヒルマン采配がピタリ的中した。
「ここまで平たんな道ではなく、いろんなことがあったが、ようやくこの日を迎えることができた。ファンの方には言葉にできないほど感謝しています。本当にディフェンスもオフェンスも頑張った。父が誕生日でもあります」。来日しスタンドで観戦の父ロイスさん(73)に最高の誕生日プレゼントを贈った。選手を先に胴上げさせたのは感謝の気持ちだった。
今季限りで引退する「新庄効果」でチームが1つになった。「新庄さんはたくさんのエネルギーをくれた。自らの花道を飾る活躍だった」と称賛の言葉を並べた。さあ次はアジアシリーズ。「外国人監督として日本を代表して戦うことを誇りに思います」。再びあの日本語のフレーズを口にすることを誓った。【平井勉】
[2006年10月27日付紙面から]