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日本ハム優勝特集

日本ハム・ヒルマン監督のヤキュウ道結実

hf-victory061013-0003.jpg選手の手で胴上げされる日本ハム・ヒルマン監督(撮影・浅見桂子)

<プレーオフ第2ステージ:日本ハム1-0ソフトバンク>◇12日◇札幌ドーム

 万歳三唱が響く超満員の札幌ドーム。日本ハムのトレイ・ヒルマン監督(43)が5度、宙に舞った。優勝監督インタビュー。第1声は「シンジラレナイ!」。最後の締めでも日本語で音頭をとった。「イチ、ニ、サン…」と観衆へ合図する。そして札幌ドームが一体となり「シンジラレナイ!」と絶叫した。4年間。どんな時も弱みは見せなかったが、この日ばかりは泣いた。

 2年目、04年11月。ファン感謝デーの開会セレモニーだった。少年時代に器械体操の選手だった特技を生かしてバック宙を披露。着地に失敗して右足をひねり、痛めた。右ひざ靱帯(じんたい)の完全断裂。首筋に脂汗を流しながらもイベント開始の号令をかけた。足を引きずりながらファンにケガを悟られないようにした。

 強い信念でチームをつくった。昨年8月、采配批判繰り返したデンボ打撃コーチを解任した。転換を図りつつあった犠打や走塁などを重視した戦術に反対したためだった。今季終盤には監督批判したエース金村にこのプレーオフまでの出場停止処分を科した。戦力ダウンは承知の上での措置だった。来日後に「武士道」の書物を読むなど日本の考えを研究。歴史背景にある自己犠牲の精神を学んだという。就任当初は犠打を軽視したが、今季はリーグトップ133個をマークするまでになった。

 すべての人に感謝した。「外国人である私を温かく包み込んでくれた、みなさんのおかげです」。ベースボールの国を離れての挑戦。1人で悩み、苦しんだ末に見つけ出した「ヤキュウ」でリーグの頂点に立った。【高山通史】





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