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内藤大助特集



スタイル貫いた方に分

<決戦10・11内藤vs大毅>

 WBC世界フライ級の内藤と挑戦者の大毅は、ファイトスタイルが全く異なる。内藤は前後左右に動き回り、パンチを繰り出す。大毅はガードを固めて強引に前に出て強打でねじ伏せる。ボクシング界では昔から「ボクサー対ファイター」の専門家予想は分かれる。今回も王者のキャリアを買う声が多いものの、挑戦者を押す声も根強い。

 日本王者10人を育てた田中栄民トレーナー(52=角海老宝石)は「9対1で内藤の勝利」。たたき上げのキャリアで築き上げたスタイルは、どんな状況にも対応できるという。一方で体重の軽い相手との対戦が多かった大毅のパワーは世界レベルでは通用しないとも。王者が左ジャブで、自分の距離を保ち、右ストレート、左フックで仕留めると断言。唯一の不安材料は内藤がまぶたなどを流血しての負傷判定だけとした。

 一方、強打のファイターで元WBC世界スーパーフライ級王者川嶋勝重を育てた松本好二トレーナー(38=大橋)は「内藤有利とはいえない。あくまで五分五分」と話す。1日7時間の練習量で培った大毅の体力は3兄弟の中でも1番。12回打ち続ける体力があるという。たとえキャリアや技術があっても、ブルドーザーのような強引な攻撃を、12回かわし切ることは難しいという。「常に前へ出れば、ジャッジへの印象もいい」と分析する。

 2人を知るWBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)は「周囲が予想するほど、差はない」と言い切る。6年前に対戦経験のある内藤には「見えないパンチ」があるという。独特の間とフェイントを駆使した攻撃で、予想外の所からパンチが出てくる。間近で見てきた同門の大毅については「パワーと突進力がすごい。パンチ力もある」と認める。最後まで自分のスタイルを貫き通せた方に、勝利の女神はほほ笑みそうだ。【バトル取材班】

[2007年10月4日 紙面から]



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