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巨人育成枠指名の苫小牧駒大・作田が契約

- 作田(左)は巨人大森スカウトとがっちり握手した
プロ野球育成ドラフトで巨人から6巡目指名を受けた苫小牧駒大の作田啓一外野手(22)が29日、支度金200万円、年俸240万円で契約を交わした。苫小牧市内の同大で巨人大森剛スカウトから指名あいさつを受け、そのまま同市内のホテルでサインした。3年以内の支配下選手契約を目指し、最低年俸からの逆襲を誓った。(金額はいずれも推定)
作田がゼロからのスタートラインに立った。巨人大森スカウトからのあいさつを受け、「育成選手」として巨人と契約を結んだ。「がむしゃらに泥臭いプレーをして死ぬ気で頑張りたい。拾ってもらった大森さんの期待に応えられるようにしたい」と気を引き締めた。
支度金200万円と合わせ、合意した年俸は育成選手の最低ラインとなる240万円。単純に月給20万円で寮費(約4万円)と税金が差し引かれると、自由に使えるのは約12万円程度。大森スカウトは「寮では3食夜食付き、ジュース飲み放題」とフォローしていたが、日本経団連が夏に発表した今春の大卒事務系の初任給の水準(20万3960円)を考えると、プロ選手にしては厳しい条件からの出発になる。
育成に力を入れる方針の巨人は作田ら7選手を育成ドラフトで指名した。大森スカウトは「一芸に秀でた選手を埋もれさせたくなかった。作田君は遠くに飛ばす力や肩の強さ、脚力とパーツ的な能力を高く評価。ここからはい上がってくれということです」と、育成枠指名の経緯を説明した。
まずは、在籍3年以内での支配下選手枠(70人)入りが目標になる。育成選手でも2軍戦出場のチャンスがあり、社会人相手や非公式戦の出場も可能。作田は「厳しいことは聞いていたので、しっかり受け止めて努力したい」と話す。創部9年目の苫小牧駒大・大滝敏之監督(52)は「こういう形でもうちのプロ第1号。負けず嫌いの性格を生かしてほしい」とエールを送った。
札幌新琴似シニア時代は外野手の控え選手だった作田だが、札幌国際情報高では通算44本塁打を記録するまでにはい上がった。「こういう契約は自分らしいと思う。普通の契約よりやりがいがあるし、一生懸命な矢野(謙次)選手を目標にしたい」と前だけを見詰めていた。
◆作田啓一(さくた・けいいち) 1984年(昭和59)5月11日、札幌市出身。札幌稲積小4年から少年団「鉄北ビクトリー」で野球を始めた。札幌稲積中時代は硬式の札幌新琴似シニアに所属。札幌国際情報高を経て苫小牧駒大に進学。1年から3番を任され、リーグ戦10本塁打。遠投110メートル、背筋力250キロ。家族は母美枝子さん(48)妹奈緒子さん(18)。右投げ右打ち。178センチ、85キロ。
◆育成選手 選手育成を目的とし、球団の雇用枠を広げるための制度で、昨年12月に育成選手ドラフトが初めて開かれた。育成選手は1軍の試合には出場できないが、1球団5人に限り2軍戦に出場可能。6月末までに身分を支配下枠に変更でき、今季はソフトバンク西山投手、小斉外野手が支配下選手契約を交わし1軍に出場。入団3年後までに支配下選手として契約されない場合は自由契約となる。ドラフトされた育成選手には支度金(最高300万円)が支給され、最低年俸は240万円。背番号は100番以降を使用する。ドラフト以外に、戦力外通告を受けた自由契約選手、外国人の雇用も可能。
[2006年11月30日9時30分 紙面から]
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