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楽天田中が初登板2発も“へっちゃら”

楽天紅白戦の1回裏白組2死、赤組先発田中は特大弾に苦笑い(撮影・小沢裕)
楽天紅白戦の1回裏白組2死、赤組先発田中は特大弾に苦笑い(撮影・小沢裕)

 楽天のルーキー田中将大投手(18=駒大苫小牧)が15日、紅白戦(紅組7-2白組)に先発で初登板したが、初回、いきなり高須洋介内野手(31)とケビン・ウィット(31=デビルレイズ3A)にソロ2発を浴び、プロの洗礼を受けた。それでも2回は簡単に3人で抑え、直球は最速148キロをマーク。野村克也監督(71)は「動じない。大物だ」と評価は変わらず、今月25日のロッテとのオープン戦(鹿児島・鴨池)で「先発手形」を与えた。

 1100人のファンの視線を一身に受け、真っ黒に日焼けした田中がマウンドに立った。プロ実戦デビューの紅白戦。まずは先頭のリックからカーブで空振り三振を奪った。スタンドから沸く拍手に、ほっとひと安心。しかし、マー君の笑顔は続かなかった。

 次の高須にフルカウントから、146キロ直球をとらえられ、左翼席に運ばれた。初めて味わうプロの一撃。首をかしげる田中は4番ウィットにも、カウント0-1から速球をフルスイングされた。「バックスクリーンを越えられるようなホームランは、打たれたことないですよ…」。推定150メートルの超特大弾に、ペロリと舌を出してプロの力を痛感した様子だった。

 いきなり洗礼を浴びた。だが大物ルーキーは動じなかった。ここからが田中のすごいところ。初回を終え、捕手中谷と話しながらベンチに下がる。

 田中「(初回は)バッティングカウントから直球を投げた。だから、打たれたことは気にしてないです。でも2回は、捕手と相談して抑えていこうということになった。それなりに抑えられたので良かった」

 言葉通り、2回先頭の牧田には、カウント2-1と追い込んで、得意のスライダーで右飛。西村にも2-1からフォークで空振り三振に仕留めた。

 9人に32球を投げ、2回3安打2失点。2発を浴びたが、しっかりテーマを持って迎えた2イニング目は、完ぺきに封じた。西村への3球目には、この日最速となる148キロをマーク。四球は1つも出さず制球は安定していた。野村監督は「高校生で初の紅白戦。普通は硬くなって制球を乱す。ストライク入ったから、たいしたもんだよ。抑えるか抑えないかは見ていない。動じない、大物だ」と目を細めた。

 次はオープン戦へとステップアップする。この日夜の首脳陣会議で25日のロッテとのオープン戦で先発が決定した。野村監督は「予告先発すれば、ファンにも喜んでもらえる」。当初は中継ぎ登板を予定していたが、ルーキーでは異例の先発手形だ。「もっとメッタ打ちされればいいのに。洗礼を浴びせて、考えさせて課題が出てくる」とは野村監督。田中も「直球の制球が1番の課題」と収穫を得たようだ。実戦経験がマー君をもっと、もっと強くする。【由本裕貴】

 ◆被弾データ 田中は駒大苫小牧時代の3年間で公式戦57試合に登板。329回2/3(球数4748)で打者1279人に対し通算被弾はわずか6本(甲子園で3本)だった。被本塁打は06年9月1日、日米親善高校野球・米東部選抜戦での延長10回サヨナラ本塁打以来。高校時代の通算投手成績は被安打211、奪三振458、四球72、死球18、失点65、自責点48、防御率1・31。

[2007年2月16日10時4分 紙面から]

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