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JR北海道が創部98年で初勝利/都市対抗

サヨナラ勝ちに全員で喜び合うJR北海道ナイン
サヨナラ勝ちに全員で喜び合うJR北海道ナイン

<都市対抗野球:JR北海道4-3日本新薬>◇29日◇東京ドーム◇1回戦

 ついに悲願を達成した。JR北海道(札幌市)が日本新薬(京都市)を4-3で破り、待望の全国初白星を挙げた。3-3で迎えた9回裏、沖津大和遊撃手(28)のサヨナラソロ本塁打で劇的勝利を飾った。札鉄局としてチームがスタートしてから98年、都市対抗出場6度目で、待望の1回戦突破を果たした。2回戦は9月1日、ヤマハ(浜松市)と対戦する。

 沖津のひと振りがJR北海道に待望の初勝利を呼び込んだ。3-3で迎えた9回裏1死走者なし。1-3からの5球目「真ん中高めの真っすぐ」(沖津)を振り抜いた打球は、左翼スタンド中段に飛び込んでいった。「ウオーッ!!」。沖津のホームインを待つまでもなく、全員がグラウンドに飛び出していた。

 まるで優勝シーンを見ているかのような歓喜ぶり。無理もない。1909年の創部から98年もかかってたどり着いた「1勝」だ。高岡茂夫監督(57)も歓喜を抑え切れない。「(都市対抗で)何度も勝っているチームなら別でしょうが、57歳になっても興奮しますよね」と笑った。

 悲願の1回戦突破へ、全員が一丸となった。ベテラン神田幸輝(35)と清野隼斗(27)の継投で3失点にとどめ、攻撃のリズムをつくり出した。日本新薬の右腕・田中対策に左打者の宮永武三塁手(27)を2番に起用し、犠打ではなく打たせてつなぐ攻撃型布陣を組んだのが的中。初回に宮永の二塁打から1点を先取した。逆転された5回裏には中野孝昭右翼手(27)が再逆転の2ラン。各人が伸び伸びと力を発揮した。

 8月上旬のJABA道大会は3連敗で予選敗退。都市対抗の壮行試合として行われた中旬のオール北海道戦も敗れた。高岡監督はその試合後「勝敗の責任は監督が取るから、お前らは試合を楽しめ」と約1時間かけ説いた。カミナリが落ちると覚悟していた選手たちは、そこから変わった。島大盛主将(28)は「厳しいゲームも楽しんでやれたのは監督の言葉があったから」と振り返った。

 この2~3年、北海道は高校野球やプロ野球は強いが、社会人は蚊帳の外の状態だった。もうそうは言わせない。中野は「高校やプロ同様、勢いに乗っていけるかも」と上位進出を視野に入れた。【本郷昌幸】

[2007年8月30日9時39分 紙面から]

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