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鈴井貴之W杯観戦記「もう奇襲しかない」

- 試合後、顔を両手で覆って悔しがる鈴井貴之氏
また勝ち点3を取れなかった。GK川口の神懸かり的なセーブがありながら、得点が取れなかった。柳沢が決めていれば…。現実を見れば、これが日本の力かもしれない。でも、0-0で引き分けて首の皮1枚つながった。あきらめてはいけない。望みはある。次のブラジル戦は最低条件2点差勝ちと厳しいが、チャンスはあるのだ。
奇襲作戦しかない。真っ向勝負したら、負けるのは当たり前。ジーコが母国ブラジル代表に大きな声で指示を出す「かく乱作戦」はどうか。ロナウジーニョらは英雄ジーコの声を聞けば、戸惑うはず。負けて落胆する姿も見たくないだろう。日本はジーコ監督を前面に押し出すべき。想像がつかないようなことをやらないと、勝ち目はない。ほかにも先発を総取っ換えするぐらいの起用方法で巻や大黒、小笠原、稲本ら気持ちの強い選手を使って欲しい。
自分だって同じように厳しい条件でも、相手の背後を取り、工夫してきた。番組をつくるとき、キー局などであれば、ヘリコプターや戦車だって使っていいと言われるかもしれないが、ローカルでは予算やスタッフもかなり限定される。そんな中、番組「水曜どうでしょう」は4人の少数でつくり、ミニDVのテープの小さなカメラで撮影してきた。背伸びしても結果はついてこない。日本も、いい意味での開き直りが必要である。
◆鈴井貴之(すずい・たかゆき) 1962年(昭和37)5月6日、赤平市生まれ。90年劇団「OOPARTS」を結成。同劇団解散後、北海道テレビの深夜バラエティー番組「水曜どうでしょう」に出演し、大泉洋らとともに活躍。01年「man-hole」で映画監督デビュー。「river」(03年)「銀のエンゼル」(04年)は全国公開された。
[2006年6月20日8時52分 紙面から]
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