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室蘭大谷が5発圧勝発進!/高校サッカー

後半34分、自身2点目のゴールを決める室蘭大谷FW宮沢
後半34分、自身2点目のゴールを決める室蘭大谷FW宮沢

<全国高校サッカー:室蘭大谷5-2高川学園>◇2回戦◇2日◇駒沢

 室蘭大谷が昨年4強の高川学園(旧校名多々良学園、山口)に5-2と大勝し、4年ぶり27度目の出場で、8年ぶりの白星を手に入れた。U-17(17歳以下)日本代表候補のエース宮沢裕樹(2年)と樋渡英之(3年)の2トップが2ゴールずつ決めるなど、攻撃力で相手を圧倒。積年の課題だった「決定力不足」を解消したFW陣の踏ん張りで、復活への1歩を踏み出した。3日、8強進出をかけて作陽(岡山)と対戦する。

 名門復活の扉は攻撃陣がこじ開けた。中心となったのは、U-17日本代表候補の宮沢だ。2-1で迎えた後半10分、ゴール中央でオフサイドギリギリのパスを受けた。相手GKが飛び出すのを確認し、冷静に右足インサイドで放ったループシュートは、ゆっくりとゴールネットを揺らした。同34分には左サイドを突破し、DFを振り切ってから右足でとどめの5点目をたたき込んだ。

 4年ぶりの出場で8年ぶりの白星。加藤栄治監督(49)が「長かった」と吐露するほど、かつての常連校もここ数年は苦しんだ。加藤監督は原因の1つに「点が取れない」ことを挙げたが、待望のエースが誕生した。宮沢だ。2トップを組む樋渡の2得点も演出し、チーム5得点中4点にからみながら「余裕がありました」。ゴール前で慌てることがない、怪物ぶりを発揮した。

 181センチの長身を生かしたポストプレーに加え、足元の技術も高い。前線でキープできる上、ドリブルで突破していく破壊力もある。加藤監督も「いるだけで全く違う」と全幅の信頼を寄せるエース。指揮官が今季最も危機感を覚えたのは、右足首痛で宮沢が欠場した北海道予選の準決勝だった。

 名門復活を掲げていた今季チームは、精神的にもタフで、まとまっていた。生まれも育ちも室蘭の宮沢が「(高校は)大谷しかなかった」と言えば、樋渡も「子供のころからテレビで見ていた。あこがれのチーム」。室蘭大谷を再び全国区にしたいという思いは強かった。

 3日の3回戦で作陽と対戦する。勝てば8強だが、山田賢二主将(3年)が「初戦に勝っただけ。集中して戦う」と言うように、チームに気の緩みはない。4強入りすれば、国立競技場の準決勝からは全校応援が実施されることになっている。復活をアピールし、強い室蘭大谷を見せつけるまで、まだまだ負けられない。【井上学】

 ◆道勢の選手権大量得点 室蘭大谷の5得点は4位タイ。過去最多は39年度21回大会で4強入りした札幌師範が、熊本商との1回戦で記録した9得点(1失点)。以下、95年度74回大会の室蘭大谷(上野工との2回戦で8-1)、88年度67回大会の室蘭大谷(玉野との1回戦で6-1)、96年度75回大会の室蘭大谷(東海大五との2回戦で5-1)。道勢最多27度出場の室蘭大谷の実績が群を抜いている。

 ◆宮沢裕樹(みやざわ・ひろき) 1989年(平成元)6月28日、室蘭市生まれ。室蘭大沢小2年でサッカーを始め、中学時代は室蘭大沢FCに所属。高校ではMFからFWに転向、1年からレギュラー。家族は母と兄。181センチ、66キロ。血液型はB。

[2007年1月3日8時49分 紙面から]


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