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上野雅恵が2年連続4度目のV/柔道

- 三井住友海上の応援団にあいさつをする上野雅
<全日本女子柔道選抜体重別選手権>◇9日◇横浜文化体育館
強い上野がよみがえった。アテネ五輪金メダリスト上野雅恵(27=三井住友海上-旭川南高出)が、3試合オール1本勝ちの圧倒的な強さで、2年連続4度目の優勝に輝いた。昨年9月の世界選手権(エジプト・カイロ)での初戦敗退から完全復活をアピール。2大会連続の金メダルがかかる08年北京五輪まで、まだまだ燃え尽きない。
これが女王の柔道だった。強い上野雅が戻ってきた。70キロ級。1回戦は内またで勝ち進むと、準決勝はわずか37秒で1本。決勝は切れ味鋭い大外刈りで岡(コマツ)を寄せ付けなかった。「ずっと力をためていたので、それを出そうと思った。世界の頂点にまた立ちたい」。完ぺきの内容で、五輪連覇への道をまた歩きだした。
敗戦がすべてを変えた。昨年9月の世界選手権、まさかの初戦敗退を喫した。アテネ五輪後、頭の片隅にはいつも引退の2文字があった。迷う気持ちが持ち前の闘争心を奪っていた。しかし、これで現役続行への踏ん切りがついた。「以前は柔道を嫌々やっていたときもあった。でも今は違う。このままでは終われないと思ったし、この気持ちを解消するには勝つしかない」。昨年末の全日本体重別、福岡国際を欠場。慌てずゆっくり、トレーニングを積み重ねてきた。
料理に芽生え、「愛のエプロン」流で復活を遂げた。花粉対策に本格的なヨーグルト作りを始めた。自分でアレンジして、冷蔵庫に何個かストックするまでに上達した。これがきっかけとなり、「今までなら料理なんてしなかったのに、何もかも一からやりたかった」。プロテイン、野菜を取り、自ら体重をコントロールするようになった。生活面の充実とともに柔道自体も力強さが増していった。
柳沢久監督(58)は「今日は完ぺき。役員の皆さんも声をそろえていたが、今までの中で一番強いかも」と振り返った。上野雅の次戦は23日の全日本選手権。初戦を勝てば2回戦で78キロ超級の金メダリスト塚田と対戦する。「最初はビックリしたけど…。全力でプレーするだけ」と笑顔で話す。この日、世界国別団体選手権(9月、フランス)の代表にも選ばれた。北京までは2年あるが、もう苦ではない。【長島一浩】
[2006年4月10日8時36分 紙面から]
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