このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 北海道 > ニュース


北海道メニュー

とわの森三愛バレーボール部が再出発

現場に復帰したとわの森三愛バレーボール部・山田監督(左)
現場に復帰したとわの森三愛バレーボール部・山田監督(左)

 大会直前に起こした窃盗事件で全国高校選抜バレーボール大会を出場辞退したとわの森三愛が、再起へ向けてスタートを切った。謹慎処分で部指導を離れていた山田和弘監督(48)が5月1日付で現場に復帰。退部者が相次ぎ、一時は6人ぎりぎりまで減った部員も、新入生8人を迎え14人となった。「2度と後ろ指はさされない」の誓いのもと、新生・とわの森が夏のインターハイへ走りだす。

 約1カ月半ぶりに体育館のコートに戻った山田監督が、選手たちに厳しく言った。「服装の乱れ、返事の仕方一つでも『だから、とわの森は』と言われる。しっかりした意識を持って頑張っていこう」。14人の選手たちは一言一言、かみしめるようにそれを聞いた。

 不祥事の後、インターネット上で、有ること無いこと書かれた。事件の当事者2人はもちろん、関係のない2人の部員も傷心の中でチームを去った。一時は部員6人という、ぎりぎりの人数まで落ち込んだ。5つある同校の強化クラブからも外された。

 山田監督は4月末日までの謹慎を言い渡され、部は蒔田弥生コーチが代わって指導。山田監督は「当事者以外の選手たちは一種の犠牲者。純粋にバレーをしたくて、バッシングにも耐えて頑張っている」と復帰に前向きだ。だが1度ついた汚名は簡単には消えない。自ら意識して生まれ変わる努力を重ねた。

 ミーティングの持ち方を変えた。これまで同部は上下関係のないファミリー的なムードが持ち味でもあった。山田監督は「それがけじめのなさに発展したのかもしれない」。そこで上級生が強く思うことは、下級生に遠慮なく伝えるように変えた。また部内アンケートにより、大会後には部員全員で会場の後片付けを実施するようにした。試合ができる感謝を行動で表すためだ。渡辺鷹輔主将(3年)は「今後、ずっとやっていく。とわの森の伝統になるでしょう」という。

 新入生は8人が入ってきた。昨年、全日本中学選抜のセッターに選ばれた大器・矢野諒介(江別中央中出)は早くもレギュラーとしてコートに立つ。渡辺主将は矢野の入部でインターハイへの手応えを感じている。「今年のインターハイは例年と重みが全然違う。プレッシャーはあるが、絶対に優勝して全国へ行く」と力を込めた。【本郷昌幸】

 ◆経緯

 ▽2月19日 全国高校選抜南北海道大会で2年連続3回目の優勝、全国大会出場を決める。

 ▽3月15日 全国大会へ向かう途中のフェリー(小樽-新潟)の中で、2人の部員が一般客のボストンバッグを窃盗。

 ▽同16日 前日の窃盗が発覚、新潟海上保安部で事情聴取を受ける。

 ▽同17日 学校は緊急会見を開き出場辞退を発表。東海大四が代替出場へ。

 ▽同18日 村山校長と山田監督が日本バレーボール協会に陳謝するため大阪へ。チームは帰道。

 ▽4月30日 札幌地区春季大会で優勝。

[2006年5月2日8時34分 紙面から]


最新ニュース

記事バックナンバー



このページの先頭へ