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札幌が福岡五輪後押し、ドーム使用協力へ

- 山崎広太郎福岡市長(左)は上田札幌市長に協力を訴えた
16年の夏季五輪招致を目指す福岡市の山崎広太郎市長(64)が9日、上田文雄札幌市長(57)を訪ね、サッカー会場として札幌ドームの使用を申し出た。先にドーム使用の打診をしたのは五輪招致の競争相手・東京都だが、一足先に北の「拠点」を押さえようとばかり、札幌に乗り込んだ。上田市長は、かつては招致を目指すライバルでもあった福岡市の要請を快諾した。
東京都対福岡市に絞られた16年夏季五輪の国内招致合戦。サッカー会場の一部として協力を請うべく、札幌に対し先に動いたのは福岡だった。打診が来たのは東京の方が早く先月25日。翌日、札幌市側から「福岡さんはどうなんですか」と投げかけたところ、福岡もその場で希望する旨を即答。この時点では福岡は東京に遅れていた。
だが、その後の行動は速い。東京が何の動きも見せない中、山崎福岡市長が札幌市を訪ね自ら協力を仰いだ。福岡はサッカー会場を全国に分散させる計画で、既に宮城県、広島県、佐賀県など8カ所を内定済み。札幌を加えることで、より全国規模で福岡への招致ムーブメントをつくり上げる狙いもあるようだ。この日、両市長の間ではオセロに例え「福岡と札幌(の両端)を押さえたら全部ひっくり返る」という話も出た。
昨年、札幌が試算した開催費用に対し「過大な額を示して市民の反対を引き出している。五輪をやる気がないんでしょう」などと非難したこともあった山崎市長だが、この日はそんな姿はどこにもなく、和やかな会談に終始した。
一方、上田市長としても願ったりかなったり。財政上、招致は断念したが、マイナー競技まで丸抱えする必要がなく、人気のサッカーだけなら一部財政負担が来たとしてもお釣りが来る。口に出しはしなかったが「福岡さんでも東京さんでも大歓迎。サッカーで使ってくれれば」の思いか。招致合戦は札幌に「漁夫の利」をもたらしそうだ。
◆札幌と16年五輪 05年2月、自民党道代議士会が16年の夏季五輪の札幌開催を目指し、招致運動を展開する方針を決定した。同年3月、札幌市議会は20年夏季五輪を招致する決議案を可決。同年8月「オリンピック夏季大会札幌招致推進北海道議員連盟」発足。同年12月、1万人の市民アンケート実施。06年1月の結果公表では「反対」が回答者の35%を占め「賛成」を2ポイント上回った。同年2月「財政状況が厳しく、少子高齢化による人口減少を見据えると、五輪による街の肥大化は不安」との見解から正式断念した。この間、05年9月に東京都と福岡市が立て続けに16年以降の夏季五輪招致を正式表明している。
[2006年6月10日9時0分 紙面から]
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