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大菅が新所属先で500m勝利/Sスケート

- 圧倒的な強さで優勝した大菅
<スピードスケート全日本距離別>◇初日◇28日◇長野・エムウエーブ◇女子500メートル
10年バンクーバー五輪へ好発進だ。女子500メートルでトリノ五輪代表の大菅小百合(26=大和ハウス-白樺学園高)がトータル1分17秒67(1本目38秒90、2本目38秒77)で優勝。4季ぶりに同タイトル(3度目)を奪還した。9月にようやく所属先が大和ハウスに決まり、心機一転で迎えたシーズン開幕戦で見事に結果を出した。
バージョンアップした大菅が、日本記録保持者の貫禄を見せた。1本目で38秒90をたたきだし同組で滑った3連覇を狙う吉井を圧倒すると、2本目はさらにタイムを縮めて38秒77。ただ1人38秒台を2本ともマークしての完全優勝だった。「最初の100メートルでいい形で入れたのでそのままの勢いで行けた」と久々に笑顔が弾けた。
W杯前半戦代表は内定していたが、今大会は結果を求めた。「移籍後、初の大会だったし、何より夏場やってきたことがどうなんだろうと思っていた。それが間違っていなかったと実感できたことがうれしい」。開幕戦で好結果がでたことを素直に喜んだ。
2月のトリノ五輪後は、1人で苦しんだ。6月に7年間在籍した日本電産サンキョーを退社。はじめは「すぐ見つかると思っていた」(大菅)所属先は、思うようには決まらなかった。活動資金がなくなり、合宿も組めず節制の日々が続いた。それでも「練習を自信にかえてきた」と持ち前の負けん気で乗り越えてきた。
大和ハウスにようやく入社が決まったのは、シーズンインが迫ってきた9月。「スケートができる環境が見つかってひと安心」と前向きにとらえた。それと同時に練習内容も変えた。トレーナー、コーチはいないが「自由にやらせてもらっています。今までやってきたことをすべてとっぱらって一からやりました」とすべてにおいて心機一転を図った。1週間前のトライアルでライバル小平の好調を聞いても、「私には経験があるし、まだ若い子には負けられない」と自信も取り戻した。
今季の目標は、冬季アジア大会制覇と世界距離別選手権での日本記録(37秒54)更新。進化した女王が、大きな目標へ向かって1歩を踏み出した。
◆大菅小百合(おおすが・さゆり) 1980年(昭和55)10月27日、標津町生まれ。3歳から競技を始め、標津小1年で地元少年団に入る。白樺学園高2、3年時は全国高校500メートルで連覇。2年時には1000メートルも制して2冠。99年に三協精機(現日本電産サンキョー)入り。500メートルは、ソルトレークシティー五輪12位、トリノ五輪8位。自己ベストは37秒54。04年のアテネ五輪では自転車競技に出場。家族は両親と兄、妹。163センチ、59キロ。
【女子】▽500メートル (1)大菅小百合(大和ハウス)1分17秒67(<1>38秒90、<1>38秒77)(2)渡辺(富士急)1分18秒26(<3>39秒33、<2>38秒93)(3)小平(信州大)1分18秒41(<2>39秒29、<3>39秒12)
[2006年10月29日9時10分 紙面から]
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