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斎藤が90キロ級で3年連続4度目V/柔道

男子90キロ級決勝で、裏投げで優勢勝ちを決める斎藤(下)
男子90キロ級決勝で、裏投げで優勢勝ちを決める斎藤(下)

<柔道:講道館杯全日本体重別選手権>◇最終日◇19日◇千葉ポートアリーナ◇男子90キロ級決勝

 90キロ級で斎藤制剛(29=旭化成-北海高出)が、3年連続4度目の優勝を果たした。矢嵜雄大(26=了徳寺学園職)との決勝では豪快な裏投げで効果を取り、延長戦(ゴールデンスコア)を制した。世界での実績は少ないが、ライバル泉浩(24=旭化成)の出ない大会であらためて同階級最強をアピールした。

 「バックドロップ」1発でけりをつけた。ゴールデンスコア方式の延長戦。斎藤は一進一退の攻防から一瞬のすきをとらえると、相手の背中から腕を回し片足を抱え込んで後方にのけぞった。裏投げ。プロレスならバックドロップの大技だ。「失敗する可能性もあったが、思い切りブリッジした。ビデオで見たらきれいにブリッジができていた」と笑った。

 これで今年は4月の選抜に続き、全日本体重別2連勝を達成。普通ならこの階級最強を証明したはずだ。だがアジア大会代表の泉が今回も出ておらず、直接の証明はならなかった。斎藤は同僚を考慮しながら「泉は泉、僕は僕。結果を出していけば海外大会の代表に漏れることはないと思う」と話したが、同時に心の中の不満もぶちまけた。「海外でちょっと使われてまた国内、というのでは外国人対策ができない」。

 外国選手に強いとみられている泉は海外大会が主で斎藤は国内中心。9月のフランスW杯国別対抗戦は2人が代表に選ばれたが、実際は泉中心だった。来月のアジア大会にも泉が選ばれた。だがW杯では泉の3戦1分け2敗に対し、斎藤は1戦1勝。もう「外国人に弱い斎藤」というイメージは払しょくしたはずだ。

 世界一を目指す目標は、あきらめてなどいない。この日も応援に来ていた長男の輝(ひかる)ちゃん(2)に「柔道で勝つ姿を見せたい。4歳ぐらいになれば理解してくれると思う。それまで頑張る」と話した。来春の選抜体重別まで大きな大会はない。泉と直接対決できる場は少ないが、斎藤の目にはそれを乗り切ってみせるという闘志が渦巻いていた。【本郷昌幸】

 ◆斎藤制剛(さいとう・せいごう) 1977年(昭和52)5月4日、札幌生まれ。父も弟も柔道家という柔道一家に育ち、高校3年時インターハイ中量級優勝。国士大では4年時に主将として全日本学生柔道団体戦Vに貢献。00年旭化成入り。02年エストニア国際で優勝。家族は妻と1男。177センチ。

[2006年11月20日9時34分 紙面から]


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