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これという一曲を作りたい/椎名由紀さん

- 椎名さんは、時間があると事務所のピアノで曲作りをしている
連載・30代きらめきウーマン3
くじけそうになった時、必ず心で唱えることがある。「何かを始めるのに遅いことなんてない。自分はまだ若いんだ」。椎名さんは現在東京でイベント司会やナレーターなどを務めるフリーアナウンサー。依頼される仕事は月15本を超え、月収20万~30万円を稼ぐ。安定した生活を送る一方で、椎名さんにはシンガー・ソングライターとして輝きたい夢がある。
音楽への本格活動は30歳になってから。昨年2月から今年5月まで、北海道が誇るカリスマシェフ三国清三氏(52)が手掛けるレストラン・ミクニ丸の内(現在は閉店)で、ピアノの弾き語りをしていた。10月からは「SUNDAY」というアーティスト名で、インターネットの音楽配信サイト「mF247」で毎月曲を発表している。
決意したきっかけは、同じ事務所に所属する女優高樹沙耶のフリーダイビング挑戦だった。「沙耶さんが日本記録を作ったのは38歳のとき。とてもかっこよかった」。音楽の下地はあった。3歳からピアノを習い、中学2年ではインストラクター資格が取得できるまでの腕前に。メロディーを聴いたら即音譜にできる音感を持つ。司会を中心にさまざまな仕事をこなす中で、FM局の音楽番組でDJをするようになった。「仕事柄たくさん音楽を聴いても心に響くものがなかった。だったら自分で作ってみてもいいかなと思って」。
両親、事務所も音楽活動には猛反対した。所属先は芸能事務所なのにサポートも得られず、ライブをするにも開催場所との交渉から営業までたった1人で行う。司会業の空き時間を利用して自己宣伝に飛び回る毎日だ。近い将来、生まれ故郷の札幌でライブを開催したいと考えている。「これという1曲を作りたいんです。じゃないとお嫁にもいけないな」と笑う。所属レーベルもまだない。でも、夢を簡単に捨てないことが自分を輝かせることだと信じている。だから、前に進むことをやめない。【菅原由利子】
◆椎名由紀(しいな・ゆき) 1975年(昭和50)9月26日、札幌市生まれ。小学時代は札幌桑園小、道教育大付属札幌小で過ごす。94年早大入学後、在学中の97年に第40代ミス東京第1位となり、翌年芸能事務所ケイダッシュへ。リポーターやDJなどの仕事を通じ、70年代の音楽に興味を持つ。座右の銘は「求道(くどう)」、あこがれのアーティストはキャロル・キング。ホームページhttp://www.yukicna.jp/で新曲やライブの案内をしている。
[2006年12月14日9時18分 紙面から]
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