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低迷日本救ったのはベテラン東/ジャンプ

優勝カップを掲げる東
優勝カップを掲げる東

<STV杯兼コンチネンタル杯ジャンプ>◇14日◇札幌・大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)

 ベテランが日本ジャンプ陣を救った。東輝(35=日本空調)が1回目4位タイから逆転勝ちし、コンチネンタル杯では04年1月以来、3季ぶりの優勝を果たした。125メートル超えの安定したジャンプを2本そろえ、札幌3連戦での日本勢3連敗を阻止。5度目となる世界選手権(2月22日開幕、札幌)の代表入りをアピールした。

 35歳が子どものようにはしゃいだ。優勝が決まると、スキー板を持ったまま、ブレーキングトラックで何度も跳びはねた。板を放り投げ寝転がると、雪面を何度も両手でたたいた。さらに関係者と抱擁を交わし、少しだけ目を潤ませた。「爆発的にうれしい」。しばらく興奮状態が冷めなかった。

 1回目128・5メートルで4位タイ。「自分のパフォーマンスを最大限に発揮することだけを考えた」。言葉通り2回目も125メートルでまとめ、残り4人の上位陣が失速。3季ぶりのコンチネンタル杯優勝、今大会は14季ぶりのVだった。今季は吉田杯を勝ったが、今回はW杯組を含めたフルメンバーだけに充実感があった。

 日本の窮地も救った。この日、仮に外国勢に優勝を奪われれば、コンチネンタル杯札幌3連戦で日本勢3連敗の歴史的敗北となるところだった。全日本スキー連盟の伊藤義郎会長(80)は「もしも昨日と同じ(海外勢が表彰台独占)ならすごい問題だったが、ホッとした。東が救ってくれた」と安堵(あんど)の表情だった。

 東はオフから「アプローチの姿勢を低く」をテーマにフォーム改造に取り組んできた。「重心を前にしないといけないし、低い体勢の方が立ち上がるときに強いインパクトになる」。166センチと小柄なジャンパーが、世界舞台を見据えて出した「答え」だったが「間違いではなかった」と確信した。

 世界選手権の代表入りもアピールした。当初は今大会が最終選考会のはずだったが、31日発表に延期された。「(13日までの)2日間パッとしなかったが、発表日の変更で少なからずチャンスがあるかなと、やる気にさせてくれた」。3大会連続5回目の世界選手権代表に向け、ベテランが飛び続ける。【村上秀明】

 ◆東輝(ひがし・あきら)1972年(昭和47)1月7日、仁木町出身。駒大岩見沢高を経てニッカウヰスキーに所属したが99年廃部で、兄2人が所属した日本空調に移籍。五輪に縁はないが世界選手権に4度出場し、03年団体銀メダル。166センチ、53キロ。

 ◆世界選手権代表選考の行方 最終エントリーは2月4日で、複合、距離と合わせ今月31日に発表予定。17日に欧州遠征に出発予定の湯本、伊藤謙らのコンチネンタル杯組は、28日までの公式戦の結果が対象。葛西、岡部らのW杯遠征組は、参戦予定の20日TVh杯、21日UHB杯(ともに札幌・大倉山)を経て、24日に欧州に向け出発。27日からのドイツ・オーベルストドルフ2連戦(フライング)の成績が考慮される。東ら国内組は28日のNHK杯(大倉山)までが選考に加味される。

 ▽成績 (1)東輝(日本空調)253・8点(128・5メートル、125メートル)(2)ソレム(ノルウェー)252・6点(131メートル、121メートル)(3)カルテンベック(オーストリア)246点(127・5メートル、122・5メートル)(4)梅崎(雪印)245・2点(128メートル、121メートル)(5)伊東(土屋ホーム)244・8点(135・5メートル=最長不倒、113メートル)(6)伊藤(下川商高)244・7点(128・5メートル、120・5メートル)

[2007年1月15日9時23分 紙面から]

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