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「高校生」謙司郎が世界選手権の代表入り

全国高校スキーの公式練習を終え笑顔を見せる伊藤
全国高校スキーの公式練習を終え笑顔を見せる伊藤

 18年ぶりに高校生コンビが代表入りした。札幌を舞台に開催されるノルディックスキー世界選手権(22日開幕)の日本代表選手24人が1月31日、全日本スキー連盟から発表された。ジャンプでは高校生の2人、伊藤謙司郎(下川商高2年)栃本翔平(北海道尚志学園高2年)が選ばれた。高校生のダブル代表入りは89年の東輝(当時駒大岩見沢高2年)葛西紀明(同東海大四高1年)以来、9大会ぶり。また、複合は高橋大斗(26=土屋ホーム)、距離は夏見円(28=JR北海道)ら実力者が順当に選出された。

 伊藤の目の輝きが、日本ジャンプ陣の未来を照らし出していた。この日、2日から始まるインターハイに出場するため富山県内に滞在している伊藤は、午後からの陸トレ中に一報を聞いた。「本当ですか? すごくうれしいしほっとしました」。89年の葛西、東以来の高校生のダブル代表入りを素直に喜んだ。

 悔しさが世界への思いを強くした。史上最年少で代表入りしたトリノ五輪は、1度もジャンプ台に立つことなく終わった。「つらかった。でもいい経験になったし、次は絶対出るという気持ちになった」。完全に意識が変わった。

 普段は下川ジャンプ少年団の小、中、高生と一緒に練習するが、今季から別メニューで調整してきた。「自分で進言してきた。世界を見て取り組みが変わった」と伊藤克彦コーチ(40)。夏の陸トレでは筋力アップを重点に、技術面ではジャンプの完成度を上げるため、アプローチを徹底的に練習した。伊藤は「体重が3キロくらい増えたし遠征にいっても体が減らなくなった」と話す。

 世界ジュニア選手権が延期となり、出場が可能となった29日のNHK杯が成果の証明だった。1本目にK点を越える121メートルのジャンプで2位に入った。「シニア相手でもやれたし自信になった。あのスピードで飛べたことも大きい」と自信をつかんだ。

 今度は代表になるだけでは終われない。「世界の中ではまだ及ばない。ここで経験を積んで少しでも上を目指したい」。低迷が続く日本ジャンプ陣の将来は17歳の伊藤にかかっている。【松末守司】

[2007年2月1日9時7分 紙面から]

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