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謙司郎が先輩代表の意地でV/高校スキー

優勝した伊藤の1回目のジャンプ
優勝した伊藤の1回目のジャンプ

<ノルディック:全国高校スキー>◇2日目◇3日◇富山・富山県スキージャンプ場(HS=85メートル、K点75メートル)◇ジャンプ

 ノルディックスキー世界選手権代表の伊藤謙司郎(下川商2年)栃本翔平(北海道尚志学園2年)の直接対決となったジャンプは、伊藤に軍配が上がった。1回目で75メートルをマークしトップに立った伊藤は、2回目も78メートルの最長不倒。代表の“先輩”として意地を見せた。2位は栃本、3位には原田侑武(札幌光星1年)が入り、北海道勢が表彰台を独占した。

 楽しくって仕方ない。伊藤が“のびのびジャンプ”で初の高校王座に輝いた。「海外転戦中は大先輩ばかりで…。今回は本当にリラックスできた。優勝も狙っていけました」。海外遠征中は下川町の先輩である34歳葛西、21歳伊東、さらに36歳の大ボス岡部らとの生活が続くだけに「アニキ抜き大会」での勝利に複雑な笑みがこぼれた。

 世界選手権への準備も順調だ。22日開幕の同選手権前の最後の公式戦となった今大会。年末年始のジャンプ週間で発覚したアプローチ時に尻が落ちる癖を修正した。指導する伊藤克彦コーチ(40)は「30日に富山に来てから天気がよく変わった。今日の試技もアプローチが凍っていた影響で尻がやや落ちていたが、1回目ですぐ直った」と話す。台の規模、競う相手は違っても、天候の変化に即座に対応できることを証明してみせた。

 そして小学生時代からのライバル栃本と気持ちよく「高校生ダブル日本代表」のワンツーフィニッシュだ。負けられない状況で確実に勝つ安定感も身に付けた。1月31日の代表発表時には「やっと(代表で)気軽に話せる相手ができた」と真っ先に祝福の電話を入れた。伊藤コーチも「同年代の競う相手ができるのは大きい」と今後に向けた相乗効果も期待している。

 八木、原田、岡部…。ジャンプ界伝説の男たちがステップにしてきた高校タイトルを手にした。「世界ジュニアが延期にならなければ、来年は出られないかもしれない。素直にうれしい」。天才児・謙司郎が札幌の大舞台を前に、最高の離陸体勢を整えた。【永野高輔】

 =ジャンプ=

 【成績】(1)伊藤謙司郎(下川商)236・6点(75メートル、78メートル=最長不倒)(2)栃本(北海道尚志学園)233・9点(3)原田(札幌光星)222・2点(5)佐々木(下川商)211・1点(7)鈴木(北照)203・8点

[2007年2月4日9時4分 紙面から]

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