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北海道厚生年金会館は道民に必要な文化

<連載・音楽図鑑「業界@コラム」>

 失って初めて分かる。なくなってから、それがとても大切だったと気付く。よくあることですが、1度失ったものを取り戻すことは、とても難しい。これも当然のこと。だから言いたい。札幌にある北海道厚生年金会館は、道民にとってとても大切なものです、と。

 座席数2000。これが、音楽でも芝居でも、どんなイベントでも、基準となる数字です。同会館は2300席。200万人都市になろうかという札幌ですが、代替できる施設はありません。もし同会館がなくなったら、北海道にやってくる“文化”は、とても少なくなってしまいます。

 「集客の見込める札幌で利益を出す。旭川や函館といった地方都市はトントンでもいい」。興行は赤字では成り立ちません。ですが、普及という側面も含め、北海道は札幌+地方都市と考えるのが常識になっています。同会館の存続問題は、札幌市民だけの問題ではなく、北海道に住むすべての人にかかわってくる問題なんです。

 LIFE&LIVE Projectチャリティ実行委員会は、一般競争入札が予定されている同会館の入札原資を集める、というのが趣旨。多くの方からご協力、浄財をいただきましたが、まだ足りません。現在「Yahoo!チャリティーオークション」を実施中です。賛同してくれたミュージシャンにご提供いただいた品を、1度のぞいてみてください。

 ある人に教えていただいたことがあります。ドイツの戦後復興は、病院とホールの再建から始まった-。病院は当然。ですが、ホールは日本人のメンタリティーにはないかも知れません。「苦しいとき、つらいときにこそ、心を潤す文化が必要である」。わたしは、賛成です。(ウエス代表取締役・小島紳次郎)

 ◆寄付するには ▽北洋銀行東屯田支店(普通3516598、名義LLP募金口)▽郵便(02720-9-42571、口座名称L.L.Pチャリティ実行委員会)▽寄付金額525万6400円(16日現在)▽問い合わせは同実行委員会=電話011・611・1288、またはホームページはhttp://www.life-and-live.jp/

[2007年3月1日9時59分 紙面から]

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