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距離石田が日本最高位/世界ノルディック
<世界ノルディック:距離>◇9日目◇3日◇札幌・白旗山距離競技場◇女子30キロクラシカル
世界トップの背中が見えてきた。女子30キロクラシカルで、石田正子(26=JR北海道)が1時間35分28秒2で13位に入った。同種目では91年大会で青木富美子が記録した22位を上回る、日本勢の最高位をマークした。横山寿美子(セコム上信越)は20位、曽根田千鶴(自衛隊)は24位。ビルピ・クイトゥネン(フィンランド)が、団体スプリント、女子リレーと合わせて3冠を達成した。
世界はすぐそこにあった。スタートから先頭集団の中で快調に飛ばしていた石田が、アクシデントに見舞われた。3・75キロを8周するコース。2周目の下りでレーンを替えたとき、後続選手のスキー板が当たり、転倒。だが冷静だった。「まだ追いつける」。自分に言い聞かせて追った。再び先頭集団に取り付いてみせた。
同じように転倒して順位を落としたトリノ五輪リレー(12位)のときの石田ではない。青木の91年大会22位という日本勢最高を更新し、五輪を含め初の10番台を刻んだ。レース後は「アクシデントがなければ、もう少しやれた。ここに合わせて練習してきたし、どうしても(入賞を)取りたかった」と複雑な表情だったが「でも世界は近づいている」ときっぱりと言い切った。
大会初日のスプリントで5位入賞の夏見が「短距離の女王」なら、石田は名実ともに「中長距離の女王」となった。この日、距離会場のスタンドでは、故郷美幌町や出身の旭川大高関係者が声援を送っていた。「自分の走りを見てクロカンに興味を持ってほしい。それには、自分がいい走りをして注目されないと。5、6位だったら(スポーツ紙は)1面でしたかね」。トップ選手としての自覚もついてきた。
横山が今大会で代表から引退し、3年後のバンクーバー五輪に向けて中長距離を引っ張る存在になる。「日本はマラソンも強い。(スプリント以外の)持久系の種目でも、もっと強くなれる。まだ詰めの甘さがあるけれど、改善してもっと上に行きたい」。世界のライバルに比べて小柄な161センチの体が大きく見えた。【松末守司】
◆石田正子(いしだ・まさこ) 1980年(昭和55)11月5日、美幌町生まれ。旭川大高、日大を経てJR北海道へ。旭川大高2年のときクラシカルで総体、選抜、国体、ジュニア五輪の4冠、3年の国体連覇。日大1年で世界ジュニア出場、全日本選手権30キロクラシカル優勝。06年トリノ五輪10キロクラシカル31位。161センチ、57キロ。
[2007年3月4日9時27分 紙面から]
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