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1口タコ主になろう! 1匹で元取れる
1口馬主ならぬタコ主になりませんか? 留萌支庁では5月の連休明けをメドに、留萌産ミズダコのオーナー募集を全国に向けて発信する。オーナー希望者はミズダコ漁で使うタコ箱の「権利」を1箱5000円で取得。箱に漁獲があった場合にオーナーがもらうユニークな企画だ(6、7月限定)。一方、室蘭では5月からクロゾイのオーナー制度を実施。魚介の名産物を使ったオーナー制度が続々と登場している。
競馬のような一獲千金はないけれど、タコのオーナーになって毎日タコ刺し、タコ焼き、酢の物、空揚げ…、そんなタコ尽くしが味わえる。面白企画を立ち上げるのは、留萌支庁。オーナー希望者はミズダコ漁に使うタコ箱の権利を1箱5000円で買い取り、水揚げされたタコを宅配便で届けてもらえる仕組みだ。
10日に1回ぐらいの割合で箱を引き上げて確認するので、2カ月の期間中に最大6匹上がる可能性も。ただし、6、7月の最盛期でもタコが入っている確率は「5%から20%ぐらい」(産業振興部水産課・津坂透課長)だという。とはいえ平均的な5キロ級のミズダコは市販価格100グラム約200円なので、1匹で十分に元は取れる計算だ。
むろん「ボウズ」の場合もあるだろう。このあたりが競馬と同様にギャンブル要素もあり面白いところだが、同課では「払い戻し0」を避けるべく、残念賞、参加賞程度の景品を検討中という。津坂課長は「毎回タコというのもオーナーさんは喜ばないかも。で、2回目以降は別な魚介類を送ることも考えています」という。
タコ箱を引き上げるたびに漁獲があれば宅配便代だけでもばかにならないので、その場合はオーナーと相談した上でまとめて送ることも検討。留萌近隣に住むオーナーなら「直接引き取りに来ていただければ、生きているタコをお渡しできるし、船に乗って引き上げる場面を直接見てもらうこともできます」(津坂課長)と、楽しみも一層広がってくる。
募集人員、応募方法などの詳細は、5月の連休明けに道内外に告知される。問い合わせは同水産課=電話0164・42・8469へ。
室蘭ではクロゾイのオーナーになれる。室蘭追直地域マリンビジョン協議会が企画。春に幼魚2匹の権利を買い、室蘭追直漁港で養殖されたものが12月に届けられる。
事務局の市経済部農水産課によると、目的は「つくり育てる漁業への理解浸透を図るため」。5月に公募予定で、1人1口2匹で計50人を予定している。権利価格は3000円(諸費用込み)で、オーナーに漁港に足を運んでほしいという希望はあるが、多数の場合は抽選で決まる。
オーナー特典には(1)年1回(夏予定)のエサやり体験(2)クロゾイ通信の年4回発行(3)試食会の開催(4)室蘭漁協販売加工品の割引を予定。クロゾイ通信で育成状況が確認でき、約30センチの成魚になる12月に出荷されるが「トゲがある魚なのでその形の方が安全」と、活締めされて届けられる。
02年に市の魚に選定されたクロゾイは、白身で刺し身や塩焼き、煮付けなどに調理されることが多いが、正真正銘の「産地直送」はいかが? 問い合わせは室蘭市経済部農水産課=電話0143・22・1118へ。
◆道内の主なオーナー制度 旧南茅部町(現函館市)では特産品でもある養殖昆布の制度があり、地元青年部が消費者と契約を結び、育てた昆布を届ける仕組み。無農薬野菜などを扱う函館市のオーガニックショップでは、厚沢部町の農園と協力し、有機トマトのオーナーを募集中。新得町の狩勝高原梅園まつりでは、実った梅を自由に収穫できる制度を実施。仁木町ではリンゴの木のオーナー制度がある。
[2007年4月6日9時28分 紙面から]
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