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将棋最強ソフトは札幌から生まれた?

- 開発したソフト「Bonanza」を手にする保木さん
<ピープル07・コンピューター将棋ソフト「ボナンザ」開発者の保木邦仁さん(札幌出身)>
先月21日、将棋イベントとして渡辺明竜王(22)とコンピューター将棋ソフト「ボナンザ」との対局が行われた。結果は渡辺竜王が辛勝したが、人間が近い将来、機械に勝てなくなることを予見させる接戦で、多くの将棋ファンの関心を呼んだ。そのソフトの開発者が保木邦仁さん(31)だ。
保木さん自身は「将棋はすごく弱い」と断言する。アマのレーティングスでは11級だそうだ。本業は東北大大学院理学研究科の「助教」。将棋ソフト開発は趣味で手掛けたもので、愛機「ボナンザ」は昨年5月の世界コンピュータ将棋選手権で初出場初優勝と、彗星(すいせい)のように飛び出した。
チェスではすでにコンピューターが人間の世界王者に勝ち越しているが、日本の将棋は取った駒の再使用ができるため複雑で、人間を破る日はまだ遠いと思われていた。それを一気に縮めようとしているのが「ボナンザ」。既存ソフトのシステムには頼らず、棋力アップには、ひたすら強い人の棋譜を読み込ませたのだという。
「ボナンザ」は1秒間に400万の局面を評価するといわれる。だが、人間に比べ広く浅く読むのが特色で、そのため時々ミスも出る。竜王が勝てたのは、その1手のミスを突いたからだった。保木さんは「何番かやって1番入れる(勝つ)ぐらいなら、近い将来すぐできるはず」と自信を見せる。アマ11級の手になる将棋ソフトにより、プロの最高峰が陥落するXデーは近い。【本郷昌幸】
◆保木邦仁(ほき・くにひと)1975年(昭50)12月22日、札幌市生まれ。札幌東高-東北大卒。小学校のころ、クラスで流行した将棋やテレビゲームに熱中。それがきっかけでパソコンが趣味に。将棋プログラムの開発は、カナダ・トロント大に留学中の04年から着手。現在は東北大大学院理学研究科の助教。仙台市在住。独身。
[2007年4月8日9時58分 紙面から]
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