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「キムタクの先生」福藤再挑戦へ肉体改造

帰国したNHLのGK福藤
帰国したNHLのGK福藤

 北米アイスホッケーリーグNHLに、日本人として史上初めて出場したキングズGK福藤豊(24、釧路市出身)が6日、シーズンを終えて帰国した。マイナーリーグでの開幕から、目標だったNHLの舞台にも立った激動の1年。キングズとの契約は今季で切れたが「見せられるような結果は残せた」と満足感を示した。オフもNHLを目標にトレーニングの日々を過ごし、まだ見ぬ後進の手本となる決意だ。

 修行僧に、飾りも休みもない。Tシャツにジーンズというラフな格好で帰国した福藤の頭は、オフの計画でいっぱいだった。「トレーニングは氷上だけでなく、ウエート、ランニング、フィジカルなどをやっていきたい」。キングズとの契約は今季で終了したが、大事な契約よりも、肉体改造を目標に掲げた。

 1月13日、日本のアイスホッケー史を動かす快挙をやってのけた。キングズのトップチームに昇格し、ブルース戦で途中出場。日本人初のNHL選手になった。4試合に出場した後、マイナーに再降格。NHLの1つ下のAHLでシーズンを終えたが「レベルは高いけれど決して届かないほどではない」と言い切った。

 トップ選手と最も差を感じたのが、体格だった。185センチ、84キロの体は、日本人としては恵まれているが、北米や欧州の選手が相手では勝手が違う。「リーグが上に行くにしたがい、スピードが違ってくる。試合中の消耗も激しい。そのための筋力づくりをしたい」。シーズン中も意識的に取り組んでいたテーマで「せっかくつけた筋肉を落としたくない」。

 1つ、自負していることがある。NHL挑戦を夢見る後進に、道を切り開いたこと。「見せられるような結果は残せたと思う。(人が)僕を見てどう思うか、自分にはどうすることもできない。でも、続く人がいれば挑戦してもらいたい」。アイスホッケーを題材にしたドラマ「プライド」では、木村拓哉に演技指導して話題に。「キムタクの先生」が、今度は日本中のホッケー選手の道しるべとなる。【森本隆】

 ◆福藤豊(ふくふじ・ゆたか) 1982年(昭和57)9月17日、釧路生まれ。宮城・東北高1年時に国体準優勝。00年9月、高校生では史上初めて日本代表入りした。01年にコクドへ入社。04年6月、NHLドラフトでキングズに指名されて入団した。下部組織でのプレーを経て、NHLへ昇格。07年1月のブルース戦で、日本人初のNHL出場を果たし、合計4試合プレーした。185センチ、84キロ。GK。

[2007年6月7日9時35分 紙面から]

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