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ラグビー日本代表の遠藤が海外移籍狙う!

下半身強化メニューでダッシュを繰り返す遠藤
下半身強化メニューでダッシュを繰り返す遠藤

 ラグビーW杯日本代表の遠藤幸佑(26=トヨタ自動車、中標津高出)が、今大会を足掛かりにして海外挑戦する決意を固めた。ラグビーW杯フランス大会(9月7日開幕)日本代表が14日、イタリア・アオスタで直前合宿を本格的にスタートした。メンバー入りした遠藤は、海外での現役引退を希望。「最初で最後」と位置付ける世界最高峰の舞台に鮮烈デビューし、自分をアピールすることを狙っている。

 プレースタイル同様、あこがれの大舞台にも物おじすることがない。遠藤の視線の先には活躍する自分の姿しか見えていなかった。「とことん上を狙いたい。2勝とか3勝とかそんなんじゃない。それって、あとの試合は負けることを想定していくみたいじゃないですか」。合宿地イタリア・アオスタ入りした日本代表は、14日から本格的トレーニングをスタート。W杯でわずか1勝しかしていないが、遠藤の言葉には自信があふれていた。

 ラグビーを始めた中標津高時代、W杯があることすら知らなかった。衝撃を受けたのは法大時代の99年。寮のテレビで流れた第4回ウェールズ大会、優勝したオーストラリアなどのプレーに目を奪われた。世界の舞台を意識するきっかけになった。04年に日本代表に初選出されると、W杯のDVDを借り、何度もそれを見返してイメージを膨らませてきた。

 胸に秘めた思いもある。あこがれの大舞台を“踏み台”にするつもりだ。「あと何年かしかラグビーができないし、日本じゃなくて海外で終わりたい気持ちがあります。そのためには今回の大会でオファーがないと無理でしょうから」。抱き続けた海外への挑戦。オーストラリアやイングランドのプレミアリーグ。「どこでもいい。レベルの高いところで勝負したい」。高校から始めたラグビー人生で今もっとも夢に近づいた場所に立っている。

 今年2月の日本選手権で左肋(ろく)軟骨を骨折。2カ月間走ることもできずに、体重が7キロ落ちた。大事なW杯イヤーのスタートでつまずいたが、完治すると、食事を1日5食にし、筋肉量と体重を増やすことに努めた。今では、カーワン・ヘッドコーチの理想である「スピードと敏捷(びんしょう)性、さらにサイズとパワーがあればいい」というバックスの条件にピッタリだ。

 現時点では2戦目のフィジー戦での先発が有力視されている。遠藤は言う。「(W杯出場は)最初で最後だと思っています」。今大会は夢をつかむラストチャンス。チームのために、自分のために、フランスで最高のプレーをしてみせる。【本間翼】

 ◆遠藤幸佑(えんどう・こうすけ) 1980年(昭和55)11月11日、中標津町生まれ。中標津高1年からラグビーを始め、花園には2度出場。高校3年時に高校日本代表。法大1年時に7人制ラグビーの日本代表に選出。04年7月にイタリア代表とのテストマッチで日本代表初出場。トヨタ自動車所属。186センチ、92キロ。代表キャップ数は13。

[2007年8月15日9時38分 紙面から]

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