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世界陸上代表・北風に厳しい向かい風

この日は練習に加わらなかった北風
この日は練習に加わらなかった北風

 25日に開幕する世界陸上選手権大阪大会(9月2日まで、長居陸上競技場)代表の北風沙織(北翔大4年)に17日、黄信号がともった。現在、北風ら女子短距離陣は札幌・円山陸上競技場で強化合宿中だが、この日は左ひざ痛を訴え練習不参加。決定的だった400メートルリレーでの出場に暗雲が漂ったが、気力で乗り越え本番に臨む構えだ。

 17日は札幌で行われている世界陸上代表合宿の公開練習日。だが、女子400メートルリレーの出場が決定的な北風はバトンリレーの練習に1人だけ加わらなかった。軽いランニングとストレッチを行っただけでトラックから姿を消し、屋内で補強運動に終始。練習後の会見で左ひざの痛みを「告白」した。

 北風「6月末の日本選手権のころから違和感がありました。南部記念(7月15日)アジア選手権(7月25~29日)も万全ではなかった。それが最近痛みに変わり、昨日(16日)走ったらすごく痛くなっちゃって」

 恩師の中村宏之氏(62=北海道ハイテクAC監督)にも相談し、この日の練習をパスすることに決めた。

 日本陸連の川本和久女子短距離部長は「北風は今季はいい走りを続けており、期待できる。リレーは日本新行けるはず。日程が遅い(9月1日)のでそれまでに治してほしい」と、今の段階でメンバーから外す考えはない。今は悪化させることが一番の禁物。合宿最終日となる18日も「多分、休むと思います」(北風)と無理をしない方針だ。

 今季はインカレ、日本選手権とも100メートルは高橋萌木子(平成国際大1年)の2位だったが、4月の静岡国際で11秒52の自己ベストを記録。南部記念では高橋を同タイムながら破り初優勝した。世界選手権はリレー要員として目標だった初代表入り。順風満帆に見えたが、目に見えない疲労がたまっていた。

 今回、4人の道産子が世界陸上に出場するが、今も北海道に練習の拠点を置いているのは北風だけ。北海道内の中高生アスリートは、北風の姿を見て夢をふくらませている。「この舞台に立てるのも北海道の方の応援があったからこそ。けがをしっかり治して自分の持てる力を出してきたい」と気力で故障を乗り越えるつもりでいる。【本郷昌幸】

[2007年8月18日9時39分 紙面から]

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