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女子ジャンプ山田&渡瀬が新チーム創設

大倉山ジャンプ競技場をバックにポスター撮影を行った渡瀬(左)と山田
大倉山ジャンプ競技場をバックにポスター撮影を行った渡瀬(左)と山田

 09年ノルディックスキー世界選手権へ「フライングガールズ」が飛び立つ。女子ジャンプの山田いずみ(29)と渡瀬あゆみ(23)が28日、新所属先となる「神戸クリニック」のスキー部創部会見に出席した。今年3月にロイズの活動停止により競技継続の危機にあったが、視力矯正専門の診療所を全国5カ所に持つ同クリニックが救いの手を差し伸べた。2人はスキー部の愛称「フライングガールズ」の一員として活動していく。

 不安だった約10カ月を思い出し、喜びをかみしめた。女子ジャンプの山田と渡瀬は、この日受け取った真っ白のジャージーを着て笑顔で創部会見に出席した。背中にはピンク色で「Flying Girls(フライングガールズ)」のチーム名。2人はともに「09年の世界選手権で一番高いところに立てるように頑張りたい」と前を向いた。

 今年3月、5年の契約期間満了で前所属先のロイズが活動停止した。昨年3月のうちに渡瀬弥太郎監督(46)に伝えられていたが、2人が知らされたのは同10月。それから約10カ月、不安を抱えたまま競技を続けた。4月からは所属先未定で雇用保険を受けて練習、試合に臨んできた。

 全国5カ所で視力矯正の専門クリニックを経営する医療法人「神戸クリニック」との契約が決まったのは8月2日。2月に1度打診していたが断られていた。7月18日夜に2人の特集番組をテレビで見た吉田圭介理事長(41)が翻意し、翌日の幹部会議で支援を決定した。8月16日付での入社に合わせ、国内唯一の女子ジャンプチームを創設。吉田理事長は「神戸クリニック=女子ジャンプと言われるようになりたい」と話した。

 全面支援が約束された。吉田理事長は「お金の心配はしなくていい」と頼もしい。契約期間は1年だが経営不振に陥らない限り、支援は続行。渡瀬監督含め3人で年間2000万円の活動費、それとは別に遠征、合宿費も支給され、成績次第で上方修正もある。応援ホームページの開設も予定。女子ジャンプ全面のサポートも視野に入れ、同法人の冠大会開催についても吉田理事長は「将来的にそうなればいい」と前向きだ。

 09年にチェコ・リベレツで開催される世界選手権へ、追い風が吹いてきた。山田は「所属が決まり、気持ちに余裕ができた。何も考えずジャンプに集中できる」とシーズンに向かう。渡瀬監督が資料として送ったDVDの題名にちなみ付けられた部の愛称は「フライングガールズ」。その名の通り世界へ羽ばたく。【北尾洋徳】

 ◆山田(やまだ)いずみ 1978年(昭和53)8月28日、札幌市生まれ。6歳のとき、札幌ジャンプ少年団で競技を始める。小学生時代は男子の大会に参加。札幌宮の丘中1年の時、初めて札幌・宮の森でノーマルヒルを飛ぶ。小樽工高-道女短大。道浅井学園大職員、ロイズを経て、07年8月に神戸クリニック入社。家族は両親と兄。161センチ、49キロ。

 ◆渡瀬(わたせ)あゆみ 1984年(昭和59)7月18日、札幌市生まれ。札幌西野第二小3年の時に札幌ジャンプ少年団で競技を始める。札幌西野中3年の時のFISレディースで2位。札幌日大高からロイズを経て神戸クリニックへ。家族は両親と兄、弟。159センチ、50キロ。

[2007年8月29日9時31分 紙面から]

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