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作家生活7年の集大成の恋愛小説

9月に出版された「スワンソング」
9月に出版された「スワンソング」

 大崎善生。2000年、プロ将棋の世界を独特の温かい視線で見つめたノンフィクション小説「聖(さとし)の青春」で、第13回新潮学芸賞を受賞する華やかな作家デビューを飾った。

 9月に出版された「スワンソング」(角川書店)は最新の書き下ろしだ。将棋をテーマにデビューした作家は、今は恋愛小説へと芸域を広げ多くのファンをつかんでいる。「スワンソング」も恋愛小説だが「聖の青春」や「将棋の子」と同様、純粋なものへの強いあこがれと、その挫折を描いたものだ。

 大崎氏「書き始めて7年ほどたつが、集大成といえる作品ができたという感じ。最近の小説は読むのがつらいものが多かった。私はなるべく平たんな現実を平明に書きたいと思うんです。ただし最後の最後にカタストロフがあるような」

 この小説の主人公は札幌の出身。大崎氏の小説には北海道出身の主人公が多く出てくる。中には大崎氏自身をモデルにしたのではと思われる人物も。最近、文庫化された「別れの後の静かな午後」にも、札幌の風景がたくさん出てきて楽しめる。

[2007年10月31日11時2分 紙面から]

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