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バレー庄司が母校・妹背牛商高勇気づける

- レシーブ練習に励む庄司
赤平出身の庄司夕起(25=パイオニア)が母校・妹背牛商高を勇気づける。女子バレーボールW杯札幌大会は、9日から北海道立総合体育センターで開催される。3勝2敗の日本は、08年北京五輪出場へ1敗もできない状況だ。8日に札幌入りした庄司は、控え組に入り、約1時間軽めの調整。練習後には、09年3月で廃校となる母校の後輩のために地元での奮起を誓った。
がけっふちに追い込まれたチームの危機感を表したような厳しい表情で、庄司は地元での活躍を約束した。特に09年3月で廃校になる母校・妹背牛商高の後輩たちへの思いは格別だった。「残っている、みんなに何か伝わる成果を残すことができればいい」。9日のペルー戦は同校女子バレーボール部の3年生4人が観戦予定。プレーで心に残すメッセージを贈るつもりだ。
妹背牛商高で過ごした3年で大きな成長を遂げた。赤平中3年の8月、当時の細川善彦監督(46=現旭川大高監督)に「将来、日の丸をつけられる選手になる」と勧誘された。中学時代は極度のマイナス思考。北海道選抜に呼ばれても断るほどだった。当然、細川監督の言葉も否定した。1年の時は174センチの大きな体を14人の同級生の陰に隠して、極力目立たないようにしていたという。
しかし寮生活、先輩が競技に打ち込む姿、メンタルトレーニングなどを通して成長。主将を務めた3年こそかなわなかったが、全国大会にも3度出場した。卒業する時には、細川監督に「バレーが楽しくなってきた。もっと上のレベルへ挑戦したい」と話すほど、どん欲になっていた。
全日本選手への礎を築いた同校も再来年でなくなる。全盛の67年には526人いた全校生徒は現在48人。バレー部員も庄司が入学した当時は歴代最多48人いたが、今では22人。78年に春高バレーを制し、庄司を含め4人の全日本選手を送り出した名門も、ここ3年は全国から遠ざかっている。
今大会、庄司はここまで出場2試合で、わずか1得点。満足できる内容ではない。母校への思い、地元の大声援…。奮起を促す材料はそろう。ペルー戦は控えスタートが濃厚だが、柳本晶一監督(56)は「我々はがけっふち。機を見て起用は十分にあり得る」と話した。庄司は「たくさん応援してくれるので応えられるように頑張りたい」と力を込めた。巻き返しの起爆剤になる。【北尾洋徳】
◆庄司夕起(しょうじ・ゆき) 1981年(昭和56)11月19日、赤平市生まれ。赤平中1年で競技を始める。妹背牛商高1年の高校総体で初ベンチ入りし、翌春の選抜にも出場。2年の高校総体出場。00年にパイオニア入団。ポジションはセンター。最高到達点はスパイク311センチ、ブロック303センチ。家族は両親と姉兄。182センチ、67キロ。
◆妹背牛商高 1949年(昭和24)3月、定時制の妹背牛高として創立。62年に全日制を設置し、69年から商業科単置の現校名となった。女子バレーボール部は学校創立と同時に創部。73年総体準優勝、78年選抜優勝、国体は76、78年に準優勝。これまで実業団、Vリーグに送り出した選手は14人。OGに04年アテネ五輪全日本元主将の吉原知子さんらがいる。
[2007年11月9日9時29分 紙面から]
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